ユーロドル:11月21日からの先週
トランプ相場による米国債利回りの上昇を受け米・欧金利差は拡大し、12月4日のイタリア国民投票への警戒感から、1.0658から1.0517まで下落しました。
21日は、先週末の引け値の1.0594で始まり、直後21日の安値1.0577を付けました。その後は、米10年債利回りが下げ渋り、欧州株価が大方上昇する中で、ユーロは調整の買い戻しがはいいた様子で、21日高値の1.0649まで上昇しました。ただこの日は米国の感謝祭休日を控え、市場のどういが薄く、既存のポジション調整が先行で、1.0649から1.0577へ下落した後で再び1.0640まで上戻しをし、そして1.0628で引けました。
22日は、前日引けの1.0626で始まり、1.0649へ上昇し、1.0605へ下押し、そして再度上戻し22日高値の1.0658を付けました。
海外時間に入り、米10年債利回りが一時2.28%台へ低下し、ドル売りが先行し、22日安値の1.0583までしたおしするも、すぐに1.0639まで上昇し1.0625で引けました。終日売りと買いが交互に交錯した格好で、方向感がハッキリしない一日でした。
23日は、前日引けの1.0625で始まり、横ばい推移の中で23日高値の1.0643へ上昇し、その後は海外時間に入り23日安値の1.0525へ下押し、そのまま1.0553で引けました。背景は米10年債利回りの一時2.3264%への上昇を受けてのドル買いが優勢になったためです。
24日は、前日引けの1.0547で始まり、じりじりと穏やかに下押しし24日安値の11.0517まで下降、そして今度は上戻し24日高値の1.0585を付けました。その後は1.0553まで下落して引けました。 やはりこの日も終日もみあいで、1.05台半ばで始まり、ほぼ同じ1.05台の半ばで引けました。
25日は、 前日引けの1.0551で始まり、直後25日の安値1.0538を付け、その後はじりじりと穏やかに上戻しし25日高値の1.0627まで上昇、そして今度はやや下降し1.0591で引けました。 この日は 米経済指標が予想外の悪い数字が続いた為、ドル売りが優勢となり、ユーロの買いとなりました。
ユーロドル:11月28日からの今週
CME通貨先物ポジション状況:11月15日時点
(11月15日) (11月8日) (11月1日)
円 20676 31956 43160
ユーロ ▲119182 ▲129314 ▲137385
ポンド ▲80313 ▲89845 ▲82961
シカゴIMM:短期投機・投資家によるユーロの売り持ち高も前週から更に減少し。
過去最高の買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、
過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152
ECBは12月8日のECB定例理事会で、現行の金融緩和策を継続と想定されます。
ポイントは2017年3月に期限がくる量的緩和に関して、期間の延長をするのか、どうするのかに注目です。
予想としては期間の延長をしてくると想定します。
なので、ユーロドルは続落と予測します。
ECBは量的金融緩和策の継続を示唆していて、ユーロは売り優勢で、ユーロの金利も上昇しにくいでしょう。
一方、トランプノミクスへの期待感から米債利回りは上昇しています。
つまり欧・米金利差は拡大傾向にある訳です。
なので、ユーロドルは続落と予測します。
加えて12月4日にイタリアで憲法改正を巡る国民投票が実施されます。
この国民投票、レンツィ伊首相が推し進める憲法改正案はは可決されると想定していますが
もし否決された場合には、レンツィ首相は辞任するとしています。
それはイタリアの政局混迷となり、引いてはユーロ圏の政治混乱へと繋がり、ユーロ売りとなるでしょう。
予想レンジは、1.0400~1.0700 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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