ドル円引き続き高値滞留、日経平均6日続伸
祝日明けかつ米国市場休場の本日、東京市場ではドル円、日本株ともに続伸の展開となりました。
昨日は本邦祝日での取引の薄い中でもドル円の上昇は止まらず、海外時間での米指標の好転から112円をあっさり超えて、一時112.97の高値をつけました。
東京があけてからも、この流れは変わらず、112円代後半を中心とした取引に終始、円安を好感して、株価も上昇する「トランプスパイラル」が今日も続いた形です。
安倍首相は本日、参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会で答弁を行い、トランプ大統領の就任初日のTPP離脱発言を残念であると発言。
しかしながら、自由貿易圏で第二位の経済規模の日本がここで離脱することは考えておらず、アメリカが離脱してTPPが成立しない可能性があることを認めつつも、自由貿易の理念を世界に向けて発信し続ける意味でもTPPを国会で批准する方針に変わりないことを明らかにしました。
一部の議員からはTPPが崩壊して、中国の発言力の強いRECAP(東アジア地域包括的経済連携)のみが成立することで、中国が漁夫の利を得ることに対しての懸念の声も上がりました。
ドル円の勢いは止まらず、海外時間に入りドル円はさらに上伸して113円台に入っています。一昨日来の動きで4/25日の高値111.89も、2015年高値と2016年安値の半値戻し112.44もほとんど抵抗もなくクリア、ここから上115円くらいまでには抵抗線らしい抵抗線も見当たりません。
市場の休場もチャートポイントも無視しての息をつかない一方的な為替の動きは、為替のチャートを見ながらの動きという感じではなく、巨大な資金の流れがあって結果として為替レートがついていっているだけという雰囲気です。
今晩は米市場は休場ですが、南アフリカ、トルコで政策金利の発表があります。いずれも金利変更は予想されていませんが特にトルコリラは、政情不安もあいまってトランプ相場で対ドルでの影響を最も受けやすい通貨とされており、市場が薄いだけに値動きが気になるところです。
序盤の欧州株価指数先物はおおむね上昇して始まっています。
ドル円のここまでの高値はすでに113.52。
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