ドル円、日本株、祝日前も底堅い動き続く
地震と津波の騒ぎで朝方110.27まで下落したドル円でしたが、その後津波警報が解除され地震そのものの被害も限定的であることが徐々に明らかになると買戻しが入り、110円第後半で推移。夕刻には一時111.24まで上昇しています。
日経平均株価も前日比下げて始まったものの結局18,000円を割り込むことはなく、祝日前に利食い売りも出て売買は交錯したものの結局56円高の18,162円で終了、日経平均の上昇は5営業日連続となり、ドル円、株ともに予想以上の底堅さを感じさせる動きとなりました。
日本時間の朝方トランプ氏はアメリカ第一主義実現のためにトランプ政権が当初100日間に優先的に取組む課題として6項目をビデオレターの形で公開、TPPからの離脱、エネルギー産業への規制の取消し、規制緩和、インフラの整備、移民ビザの調査、政治倫理再構築等が挙げられています。
特にTPPからの離脱は就任初日の離脱を明言しており、見直しもあるのではないかとのわずかの期待を持っていた日本をはじめとする他の参加国の間には失望感が広がっています。
ただ、基本的には予想された内容であったこともあり、強いアメリカを標榜するトランプ政権は期待を裏切ることはなく金融市場への影響は限定的でした。
地震も祝日も飲み込んで底堅い動きを続けるドル円、株式市場にはこれまでにない流れの太さのようなものが感じられます。今週後半にかけて短期的な調整があったとしても、しばらくはアメリカへの資金の流れは変わらないと考えておいたほうがよいかもしれません。
今晩米国では0:00に中古住宅販売と耐久財受注の発表があります。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高の展開となっています
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