過去5年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き
(1) 豪州株価指数とNZ株価指数推移(2016年11月21日現在)
ここ最近の日米欧の株価上昇と比較して、オセアニア株式が冴えない動きになっています。特にNZ株価指数(オレンジ色)は2015年9月以降急上昇しましたが、最初のサポートラインを切り、2013年からの、もう1つのオレンジラインに近付く動きとなっています。11月中旬に追加金融緩和を実施しましたが、あまり効果を発揮せず、これまでの急激な株価上げの調整局面に入っているようです。
一方豪州も、まだ2015年2月の高値を越えられない状況ですが、NZ株よりは下落の勢いが小さくなっています。
従いまして相対的には、豪州株>NZ株(グレーラインの下方:豪州株高、上方:NZ株高)になっています。
(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比
(オレンジ:上図灰色の逆数すなわち「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方が豪州株高、下方がNZ株高、為替対比のトレンド見るために逆数としました。)
上図(2)の株価指数比(オレンジ色の折れ線)は図(1)のグレーの折れ線の逆数を使い、青の為替(豪ドル対NZドル)の方向性に合わせています。上方が豪州高(為替・株共)、下方がNZ高になります。
2015年2月以降、両者の相関が薄まり、NZ株>豪州株のトレンドにNZドル>豪州ドルとはならず、横這っています。上図の過去経緯で、通貨はNZがパリティ以下になったことがなく横這いを続ける一方で、株価はNZ株が一本調子に上昇、他方豪州株は資源関連株の大幅安の影響を受けて、豪州株の停滞が続きました。
その為替ですが、前回(10月24日の豪州株式・NZ株式及び為替の動き7)の見通し内で「…(豪ドル/NZドルの)上値は0.0740〜60NZドルゾーンが非常に重く、ここを越えてくると1.08〜1.1260NZドルでのレンジに移行できそうです。」としましたが、この1か月間の豪ドル高値が0.7553までで最初の抵抗線に阻まれ下落しました。一方で、下値は1.0320NZドルを確りと守っており、仮に抜けても1.0250〜60NZドルのサポートは非常に強くなっています。尚、目先のサポートは1.0390〜1.04NZドルにあります。まだ大きなレンジ1.0320〜1.0760NZドルで収まるとみています。但し、株式で豪州株>NZ株の流れがはっきりしてくると、上抜け(豪ドル高)し易いと思われます。(11月22日13:45現在、1豪ドル=1.0454NZドル)(前回は10月24日掲載)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:川合 美智子
2016.11.24
中期トレンドも強気に変化(2016年11月第四週)
米大統領選後のドル急騰、円独歩安の流れを引き継ぎ、豪ドル相場は対ドルでは豪ドル下落基調にありますが、
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2016.11.21
A$シカゴポジション(2016年11月15日現在)
豪ドルのネット・ロングポジションは変わらずに4万枚越え継続になりました。但し、内訳はロング・ショート共に15,000枚減らし、
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。