過去5年間の豪州NZ株式為替の動き(2016年11月22日)

ここ最近の日米欧の株価上昇と比較して、オセアニア株式が冴えない動きになっています。

過去5年間の豪州NZ株式為替の動き(2016年11月22日)

過去5年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き

(1)	豪州株価指数とNZ株価指数推移(2016年11月21日現在)

(1) 豪州株価指数とNZ株価指数推移(2016年11月21日現在)

ここ最近の日米欧の株価上昇と比較して、オセアニア株式が冴えない動きになっています。特にNZ株価指数(オレンジ色)は2015年9月以降急上昇しましたが、最初のサポートラインを切り、2013年からの、もう1つのオレンジラインに近付く動きとなっています。11月中旬に追加金融緩和を実施しましたが、あまり効果を発揮せず、これまでの急激な株価上げの調整局面に入っているようです。
一方豪州も、まだ2015年2月の高値を越えられない状況ですが、NZ株よりは下落の勢いが小さくなっています。
従いまして相対的には、豪州株>NZ株(グレーラインの下方:豪州株高、上方:NZ株高)になっています。

(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比

(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比

(オレンジ:上図灰色の逆数すなわち「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方が豪州株高、下方がNZ株高、為替対比のトレンド見るために逆数としました。)

上図(2)の株価指数比(オレンジ色の折れ線)は図(1)のグレーの折れ線の逆数を使い、青の為替(豪ドル対NZドル)の方向性に合わせています。上方が豪州高(為替・株共)、下方がNZ高になります。
2015年2月以降、両者の相関が薄まり、NZ株>豪州株のトレンドにNZドル>豪州ドルとはならず、横這っています。上図の過去経緯で、通貨はNZがパリティ以下になったことがなく横這いを続ける一方で、株価はNZ株が一本調子に上昇、他方豪州株は資源関連株の大幅安の影響を受けて、豪州株の停滞が続きました。

その為替ですが、前回(10月24日の豪州株式・NZ株式及び為替の動き7)の見通し内で「…(豪ドル/NZドルの)上値は0.0740〜60NZドルゾーンが非常に重く、ここを越えてくると1.08〜1.1260NZドルでのレンジに移行できそうです。」としましたが、この1か月間の豪ドル高値が0.7553までで最初の抵抗線に阻まれ下落しました。一方で、下値は1.0320NZドルを確りと守っており、仮に抜けても1.0250〜60NZドルのサポートは非常に強くなっています。尚、目先のサポートは1.0390〜1.04NZドルにあります。まだ大きなレンジ1.0320〜1.0760NZドルで収まるとみています。但し、株式で豪州株>NZ株の流れがはっきりしてくると、上抜け(豪ドル高)し易いと思われます。(11月22日13:45現在、1豪ドル=1.0454NZドル)(前回は10月24日掲載)

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