豪ドル/円、短期は“やや弱気”。中期は“強気”を維持。
8/1、豪州準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を4.10%に据え置きました。市場は0.25%の利上げを予想していたためこの結果を受けて豪ドルは対円、対ドルで反落しました。声明では「インフレが妥当な期間内に目標に戻ることを確実にするために、金融政策のさらなる引き締めが必要になるかもしれない」と再利上げの可能性を示唆しましたが、これには反応しませんでした。日米欧の金融政策決定会合も終わり、今週は日本の金融緩和策継続と堅調な米経済を背景とするドル金利の上昇で、ドル円では円安、ドルは他通貨に対しても全面高の展開となっています。豪ドルは対米ドルで下落、対円でも日本の大規模金融緩和策継続を受けて週初は続伸したものの、材料出尽くしで、その後は上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、この日足の下値抵抗は93.40-50にあります。日銀の金融政策決定会合後に値動きの中で下抜けましたが終値ベースでは回復しており、反発に転ずる可能性を残しています。一方で上値も、6/19に付けた97.67を直近高値として上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、下値リスクを残した状態です。値動きが収縮しつつあることから、近々に方向性を示す動きが強まると見られます。93円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、92円台を割り込んで終えた場合は90円方向への新たな下落リスクが生じます。逆に96円台に乗せて終えれば“豪ドル強気”に変化して上昇余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は94.60-70,95.20-30,95.70-80に、下値抵抗は93.40-50,92.00±10銭、90.40-50にあります。21日移動平均線は94.64にあり、これを下抜けて下値リスクが点灯中ですが、120日、200日線は91.98,91.93に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足はタクリ足の陰線が出ており、下値トライに大きく失敗した形で越週しました。今週はこの反動で上値トライの動きが先行しましたが、上値抵抗にぶつかって押し戻されています。上値を切り下げる一方で下値も切り上げており、値動きの収縮が進んでいます。96円超えの越週で一段の上昇へ。92.50以下の越週で新たな下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は95.80-90,97.70-80に、下値抵抗は92.60-70,91.70-80,90.00-10にあります。31週、62週移動平均線は91.75と92.64に位置しており中期トレンドをサポート中です。
8/3現在、31週移動平均線は91.75に、62週線は92.64にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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