米6月小売売上高の予想
本日6月小売売上高が発表されます。前回5月は予想を上回る結果になりました。4月数値はやや下方修正がありましたが、それを勘案しても予想を越えました。この日のドル円相場は、21時に141円25銭付近で推移していましたが、小売売上高の前に行われたがECB金融政策で利上げ実施+今後も利上げ見込みの内容に140円台半ばまで売られました。15分後の小売売上高では反応せず、この後予想を下回る鉱工業生産指数に140円15銭付近まで続落し140円29銭で引けています。前日に行われたFOMCで年内2回利上げを見込んだ内容にドルが買われた流れからポジション調整の動きなっています。
今回6月は全体・除く自動車共に前月を上回る予想になっています。ただ下図(1)(2)を見ると、消費の伸びは完全に頭打ちとなっており、(1)と(2)共に今年1月高値をまだ越えていません。先週のCPIやPPIではインフレが大分落ち着いてきており、ドルが売られましたが、今回は予想通りならドル買いになるかをみたいと思します。逆に結果がレンジ下限になるとドルが売られ易い状況になりそうです。
今回予想
(2023年7月18日10時00分現在)
実数値ベース
(1)全体
(青の矢印が今回予想値)
(2)除く自動車
(黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
尚、アトランタ連銀GDPナウは7月10日現在、2023年第2四半期GDPが前期比年率で2.3%となっており、7月6日現在の+2.1%よりは小幅上昇になっています。今日の数値を加味した改定値が18日に公表されます。
下図はドル円の週足チャートです。2021年9月20日週底値からのサポートA(=131円90銭)と2022年3月7日週底値からのサポートB(=134円00銭)でドル高を支えています。上値は昨年10月17日週高値からの抵抗線C(=144円90銭)があり、現在はAとC、乃至BとCとで3角保合いの収斂となっています。この保合い内で今年4月4日週底値からのサポートD(=140円70銭)を先週に割り、現在はB方向への流れになっています。従いまして、上値はDが目先の抵抗線になっています。
またチャート内の緑は38週線(136円04銭)、青は62週線(136円86銭)で、先週38週線が62週線を下抜き、現状ではドルの下値リスクが高くなっています。〇印にある様に、2021年6月に38週線>62週線でクロスしてから、仮にドル高からの調整があっても62週線の完全下抜け(上ヒゲも62週線にタッチしない)にはならず、この青い線がサポートになっています。今回もBトライがあった場合に、サポートとして機能するのか、その確認をしたいと思います。
8月は夏休みに入り商いが閑散してくる可能性ありますので、このまま3角保合い継続の可能性が高いと思いますが、来週は重要イベントが控えており、FOMCやECBで引き締めから円全面安に戻るか。あるいは確率低い見通しですが、日銀の金融政策決定会合でサプライズが出るか、夏休み前の最後の1勝負になりそうです。
(2023年7月18日13:15、1ドル=138円56銭)
オーダー/ポジション状況
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