米6月卸売物価指数(PPI)の予想
本日(13日)、米国6月卸売物価指数(PPI)が公表されます。前回は全体・コア共に予想より大きくインフレが低下しました。ただ相場はPPIでドル売りになりましたが、同日公表されたFOMCでドットプロットが年内2回の利上げを示唆したことからドルが買い戻されました。
また昨日のCPIですが、全体・コア共に予想を下回る結果が10年債金利の軟化に繋がり、ドルが売られました。
今日のPPIは5月よりも更にインフレが低下する見込みになっています。下図@を見ると、昨年12月にCPI>PPI(〇印)になり交差しました。今回も予想通りならオレンジ色のPPIは一層下がりしかも年率で0.4%ですので、いずれCPIへの波及を待つだけになります。下図AはCPIを2ヶ月後にずらしたチャートになっています。ほぼ同じ様に下落基調を辿っているので、来月以降のCPIも下がっていく可能性が高いと思われます。但し、予想レンジを越える結果になるとサプライズになりそうです。
尚、昨日までのCME Fedwatchでは7月26日FOMC会合で据え置きが5.8%、0.25%利上げが94.2%(5.25〜5.50%)になり、大半は今月の利上げ実施を見込んでいるものの、9月20日会合では、5.0%(5〜5.25%)、81.9%(5.25〜5.50%)、13.2%(5.50〜7.75%)になり、連続利上げを予想している向きは少なくなっています。今日のPPIでどの様に変わるかを見たいと思います。
6月卸売物価指数
(2023年7月13日8時00分現在予想)
米国の卸売物価指数全体の前年比ベース推移(PPI:オレンジ、 CPI:青)
@CPIとPPIの同月推移
(オレンジの矢印は今回の予想値、赤はゼロ)
A CPIをPPIから2ヶ月後ろにずらしたチャートにしています。
(オレンジの矢印は今回の予想値、赤はゼロ)
尚、同時刻に新規失業保険申請件数が発表されます。数値が予想より振れると金利に影響がでそうです。
(今回発表予想)2023年7月13日8時00分現在予想 下の図の本文
下図はユーロドルの週足チャートです。昨年11月21日週底値からのサポートA(=1.0740)、上値は1月30日高値と4月24日高値を結んだ抵抗線B(=1.1180)とでユーロ高ウェッジを形成しています。
昨日はユーロが大きく買われ日足抵抗線1.1010〜20を抜けて終わっていますが、週足では昨年9月26日底値からのサポートC(=1.1140)を5月22日週に下抜けてからは抵抗線になり、昨日のユーロ高で再度Cまで届きました。今日・明日でこのCとBの抵抗線をこなせるかになります。もし越えた場合は1.1240、1.1310に抵抗線が控えています。
逆にCの高値を付けて反落するようだと、1.1010にサポートありますが、5月29日底値からのサポートD(=1.0860)付近までの下値余地が広がります。尚、日足では1.1010切れても1.0970にサポートがあります。
(7月13日9:45 1ユーロ=1.1142ドル)
オーダー/ポジション状況
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