ユーロ独自のテーマは無し(2016年11月第一週)

米大統領選挙、そしてブレグジット協議。 米大統領選挙が終わるまでユーロ独自のテーマは無しです。

ユーロ独自のテーマは無し(2016年11月第一週)

ユーロ・ドル:10月31日からの先週

10月31日は、前週末の引け1.0983で始まり、日中は穏やかにじりじりと下降を続け31日の安値1.0925を付けました。その後はユーロの買い戻しと思われ、NY時間に31日の高値1.0990まで上昇し、1,0980で引けました。
ユーロの動きは方向感がハッキリしない一日でした。

1日は、前日引けの1.0980で始まり、その後やや下押しして1日安値の1.0959を付けました。海外時間に入り、特にニュースなかったのですが、じりじりと上昇を続け、NY時間に入り、1日高値の1.1069を付け1.1055で引けました。

2日は、前日の引けの1.1052で始まり、直後2日の安値1.1049をつけました。ここから穏やかにじりじりと上昇してNY時間に入り、2日高値の1.1123まで上昇し1.1097で引けました。独や、ユーロ圏の経済指標が上方修正され、ユーロ買いが優勢でした。

3日は、前日引けの1.1097で始まり、そのまま3日高値の1.1126まで上昇後、欧州時間に入り今度は3日安値の1.1059へ
下押ししました。ただ、すぐに買い戻しが入りアジア時間の高値に迫る1.1120まで上戻しました。日中高値を更新できなかった事で上値重く1.1104へ下押ししての引けでした。

4日は、前日引けの1.1103で始まり、日中4日の安値の1.1079まで下押しした後、海外時間に入り、NY時間に入り、4日の高値1.1141と10月11日以来の高値を更新して上昇、1.1139で引けました。8日の米雇用統計を控えて1.1100を挟んだ神経質なもみ合いとなっていましたが、米雇用統計後に一時ドル買いが強まり1.1079まで弱含みました。

ユーロ・ドル:11月7日からの今週

CME通貨先物ポジション状況:11月1日時点
     (11月1日)    (10月25日)    (10月18日)
円      43160      44595        36991
ユーロ  ▲137385     ▲123856     ▲109268
ポンド   ▲82961     ▲83962      ▲91558

シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで11月1日付けのネットのユーロの売り持ち高は前週から更に大きく増加し、過去最大水準を更新。
過去最高の買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、
過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152

シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
22.51(+0.43)日中高値は23.01。上昇しての引け。米株の上値が重く、米大統領選挙の不透明感から、リスク・オフの動きが強まりました。
2016年最大は32.09、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39

来週は、8日の米国大統領選挙が最大の焦点です。

大統領選挙後は、政治による不透明感、政治的なリスクが払拭され、徐々に焦点は米国の利上げの見極めに、市場の関心が移って行くものと想定されます。
ただ、トランプ氏が次期米大統領となった場合には、これまでの選挙期間中のトランプ氏の言動内容から、決して政治による不透明感、政治的なリスクが払拭されたとはならないでしょう。
その場合には、市場がどう判断して、どう反応して行くのかは、今のところわかりません。
ポイントは、ドル相場の動き、株の反応、債券の動き、と大きく3つの動き方があるのですが
この3つのどちらの市場が主導権を持つのかも、今のところわかりません。

ただ言えるのは、クリントン氏にしろ、トランプ氏にしろ
何れが次期米大統領に決まっても
市場はそれなりの動きをするものと想定されます。
その動きの大きさが、もしトランプ氏となった場合には、より大きいのではと予想します。
動きはほぼ間違いなく大きな波となるはずなので
相場が動き出してからの始動が良いと思います。

そして、ユーロの動きは引き続き、ドルの方向次第です。
先週はドル安がユーロを押し上げましたが、今週も米大統領選挙への織り込み
米大統領選挙の結果によるドルの動き、この動向に従っての動きと想定されます。

予想レンジは、1.0800~1.1350 と見ます。
今週は荒い値動きとなりそうです、リスク管理にご留意を。

オーダー/ポジション状況

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