NZ/円、短期は“強気”。中期も“強気”に変化。
6/15に発表されたNZ1-3月期のGDPは前期比▼0.1%、前年比2.2%で市場予想とほぼ一致していますが、前期が▼0.7%に下方修正されています。また、2期連続のマイナス成長となり景気後退入りが確認された状態です。為替市場はこれには反応鈍く、FRBの金利見通しが上方修正されたことや、日銀金融政策決定会合で予想通りであったものの、政策変更無しの結果を受けて円売りが強まっており、円全面安の展開となっています。NZドルは対米ドルでやや強含みの展開、対円でも上値追いの動きが強まっており高値圏で推移しています。
チャートを見ると、日足は6/1に付けた83.53で底打ち、反転の動きに入っており、下値を急角度で切り上げています。この間に5/23に付けた87.31の直近高値も上抜けて一段の上昇に繋がっており、短期トレンドは“NZ強気”の流れに入っています。85.50以下で終えた場合は下値リスクがやや高くなりますが、この場合でも83円を割り込んで終えない限り、短期トレンドは“NZ弱気”に変化しません。日足の上値抵抗は88.10-20,89.20-30,89.90-00に、下値抵抗は86.90-00,86.20-30,85.80-90にあります。21日、120日、200日移動平均線は85.45,83.80,84.30に位置しており、短・中期トレンドは“NZ強気”に変化しています。
一方直近の週足は小陽線で終え、単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、下値を切り上げる流れを維持しており、また、85.70-80にあった週足の上値抵抗を上抜けて一段の上昇に繋がっています。このまま85.80超えで越週した場合は、新たな上昇トレンド入りが確定して、来週も上値トライの動きが継続します。週足の上値抵抗は88.10-20,89.20-30,89.90-00に、下値抵抗は86.90-00,85.80-90にあります。85.50以下で越週した場合は下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は84.26と84.31にあり、短・中期トレンドは“NZ強気”の流れに入っています。
6/15現在、31週移動平均線は84.26に、62週線は84.31にあり、短・中期トレンドをサポート中。
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