ニュージーランドドル週報(2023年6月第2週)

NZドルは対米ドルで弱含みの動きが継続、対円でも上値のやや重い展開となっています。

ニュージーランドドル週報(2023年6月第2週)

NZ/円、短期は“やや弱気”。中期も下値リスクを残した状態。

今週はNZ独自の注目材料がない中で来週にはFOMC、ECB理事会、日銀金融政策決定会合を控えていることから積極的な売り買いが控えられる中、FRBが利上げを継続するか否かを巡る思惑に一喜一憂を繰り返す展開となりました。NZドルは対米ドルで弱含みの動きが継続、対円でも上値のやや重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は5/23に付けた87.31を戻り高値として上値を切り下げており、反発力の乏しい展開となっていますが、一方で、3月に付けた80.44を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、調整的な下げの範囲内に留まっていることを示しています。このサポートラインの下値抵抗は83.20-30に位置しており、83円を割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態にあります。一方上値は、日足の上値抵抗が85.10-20,85.70-80,86.10-20に控えており、全てを上抜けて終えない限り上値余地も拡がり難い状態です。日足の下値抵抗は84.20-30,83.80-90,83.20-30にあります。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。21日移動平均線は85.13にありこれを上抜けきれておらず下値リスクを残した状態ですが120日、200日線は83.70と84.30に位置しており短期的な下値抵抗として働く可能性を示唆しています。

一方直近の週足は実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなり、小幅続落して越週しました。下値トライに失敗した形ですが、2手前の大陰線の影響を受けた状態にあることから、反発余地が限られる可能性が高く、下値リスクを残した状態です。また、2020年3月に付けた59.51を基点とする中・長期的なサポートラインを上抜けておらず中期トレンドも下値リスクを残した状態にあります。この週足の上値抵抗は87.20-30に位置しており、これを上抜けて越週するまでは下値リスクにも注意が必要です。週足の上値抵抗は85.10-20,85.70-80,86.40-50に、下値抵抗は83.60-70,83.00-00にあります。31週、62週移動平均線は84.15と84.26にあり、これらを若干上抜けた位置で推移していますが“ダマシ”の範囲内です。

NZ/円、短期は“やや弱気”。中期も下値リスクを残した状態。

6/8現在、31週移動平均線は84.15に、62週線は84.26にあり、短期トレンドをサポート中だが“ダマシ”の可能性を残している。

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