NZ政策金利の予想(23/5/23)

2023年5月24日11時に公表予定です。

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NZ政策金利の予想(23/5/23)

NZ政策金利の予想

NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート:OCR)
現行5.25%⇒5.50%で0.25%の利上げ予想(レンジ:5.50〜5.75%)ですので、全員利上げ予想で、上げ幅は最大0.50%利上げになっています。
(5月23日8時30分現在の予想値)

前回4月初旬の会合は市場の予想を上回る50BPの大幅利上げを実施し、2月と同じ上げ幅になりました。今回の市場予想も0.25%上げ、一部では0.50%の利上げとなっています。

今回の利上げ予想に関するポイントとして
@ 下表(1)では4月時点のエコノミスト予想からは大幅な利上げに傾き、次回7月でも0.25%の利上げ予想となっています。今回は据え置き予想がないので、この場合にはサプライズになります。
A 今回の注目点の1つに、中銀の5月経済見通しが公表される予定になっています。下表(1)の2月時点のOCRの見通しをどの様に修正しているか注目します。中銀自体は既に今年3Qで5.4%までのOCRを見ているので、市場がそれに追い付いた形です。但し、中銀は2月にOCRを下方修正しています。昨年11月時は、2023年6月が5.4%、9月が5.5%でした。従い、今回は上方修正への可能性が高いと思われます。

B また中銀のGDP見通しも要注意です。2023年/24年のNZ予算案がリセッション回避に向け拡大されたとエコノミストは分析しています。中銀見通しのGDPは、2月時に、2023年2Q▼0.5%(←11月時▼0.5%)、3Q▼0.4%(←同▼0.3%)、4Q▼0.2%(←同▼0.1%)になっており、今回修正があるか無いかをみたいと思います。
C 今回利上げ予想の最大要因は5月2日公表の雇用関係数値で、失業率は低安定で変わりなく、加えて就業者増減では前期比+0.8%(予想+0.4%)、前年比+2.5%(+1.8%)と伸びが大きくなっています。移民増による雇用拡大となっているので、この傾向が続くとの見方があり、いずれ消費の伸びに反映されインフレリスクが高まるとみているようです。

(1)エコノミストの2024年2Qまでの利上げ予想及び中銀の金利見通し(2023年2月時)

僅か1ヶ月半で75BPの利上げ拡大になっています。4月の50BP上げがかなりのサプライズになっています。

(1)エコノミストの2024年2Qまでの利上げ予想及び中銀の金利見通し(2023年2月時)

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(2)米・NZ政策金利推移(2017年1月以降)

今回予想通りの利上げなら、既に金利差はNZ>米国に逆転していますが、その差が拡大することになります。将来の利上げ予想に関してもNZは5.75%までの利上げに対し、米国は6月のFOMCでは84.7%が据え置き、0.25%利上げが15.3%の予想、7月では70%が据え置き、0.25%上げが27.4%、0.5%上げが2.7%予想になっています(5月22日現在)。ここ2週間で米国の利上げ予想の割合が増え始めていますが、金利差拡大傾向が続きます。

(2)米・NZ政策金利推移(2017年1月以降)

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(3)NZ中銀金融政策記者会見要旨(2023年4月5日開催分)

(3)NZ中銀金融政策記者会見要旨(2023年4月5日開催分)

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(3)NZ中銀金融政策記者会見要旨(2023年4月5日開催分) 2枚目の画像

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NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP

NZドル米ドル相場は、昨日のシカゴポジション386を御参照願います。昨日22日のNZドル米ドルのレンジは0.6262〜92で30ピップス程度の値幅しかなく、状況は386内と変わっていません。
明日のNZ中銀金融政策で仮に利上げを実施してもNZドル買いが起きない(あるいは一時的に買われても直ぐに利益確定売りが入る)場合には、やはり米国の金利高の方を材料視していることになります。

次回は2023年7月12日(水)に予定されています。
(5月23日11:00、1NZ=0.6285米ドル)

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