オーストラリア 4月失業率の予想
明朝10時30分に豪州の失業率関連指標が発表されます。
(5月17日8時30分現在)
(1)新規就業者数
前回3月は予想を上回る結果になりました。2月も予想より上回る結果でしたので(予想+4.85→当初+6.46万人、前月+6.36万人に小幅下方修正)、豪州の雇用は堅調に推移しています。
下図をみても黒のトレンドラインに沿って雇用は増加しており、状況次第ではそのラインを越える勢いがあります。
5月2日の中銀金融政策記者発表要旨内では「…最近の豪州でのデータでは、失業率が50年振りの低位であり、労働市場が非常にタイトなままであることが確認された。人手不足が幾分緩和され、欠員数が少し下がっているけれども、多くの企業は労働者雇用に困難さを経験し続けている」と分析しており、人手不足が緩和されているとは言え、失業率自体も低位のままの予想ですので、予想以上の結果になれば、豪州中銀の金融政策への影響がでる可能性があります。
就業者数推移
赤い線:コロナ前高値(2020年2月)を基準に引いた線
青の矢印は4月予想
黒は過去のトレンドライン
(2)失業率
3月の結果は3.5%と予想よりも改善し、今回4月予想も前月と変わらずの3.5%になっています。5月時に中銀は失業率の改定値(下表)を公表しましたが、2月時点よりもやや悪化が早い予想(下方修正)に切り替えています。4月はまだ中銀予想の範囲内ですが、7月以降は概ね毎月0.1%ずつ悪化する見通しになっています。
失業率(豪州中銀経済見通し)
下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。
3月10日底値と4月28日底値を結んだA(=0.6575:シカゴポジション385内では底値までの0.6550においています)が非常に重要なサポートとなっています。
目先は4月28日底値から上げたサポートB(=0.6780)を先週木曜日に下抜き、豪ドル安リスクが高くなっています。現状はA方向狙いですが、この途中に横サポートC(=0.6610〜20)があります。上値はBが強い抵抗線になっていますが、この手前の0.6680、0.6710〜20、0.6750、0.6790の順に抵抗線があります。万一Bを越えた場合は、高値を結んだ抵抗線D(=0.6840)が控えています。尚、相場に関してはシカゴポジション385も御参照願います。
(1豪ドル=0.6652米ドル、5月17日10時35分現在)
オーダー/ポジション状況
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