米4月雇用統計の予想(23/5/2)

日本時間2023年5月5日21時30分に発表予定です。

米4月雇用統計の予想(23/5/2)

米4月雇用統計の予想

今週金曜日に4月米雇用統計関連の数値が発表されます。この数値以前のFOMCやECB金融政策で荒れた相場になっているかもしれませんが、現在のFRBは雇用堅調から消費拡大に懸念を持っており、需要低減に向け利上げを行っているので、雇用が堅調である限りは利上げ継続も視野に入れておく必要がありそうです。
さて、前回3月は平均時給を除き概ね予想を上回りました。失業率と非農業部門雇用者数(NFP)が改善し、平均時給は前月比が横這い、前年比はやや下回る結果になっています。ドル円相場は発表前に131円65銭付近で推移していましたが、発表後に132円37まで買われ132円16銭で引けています。

さて今回予想は失業率はやや悪化、非農業部門雇用者数(NFP)は前月よりも減少、平均時給は横這いとなっています。失業率は3月時のFRB見通しによれば2023年末には4.5%ですので、まだ堅調推移が続いています。このまま年央まで横這いが続けば、FRB内でのインフレ低下見通しが難しくなりそうです。非農業部門雇用者数(NFP)は今週央のADP社民間雇用者数が明日3日に発表されます。4月予想は15.0万人で3月は14.5万人でした。下図(2)を見ると、概ねNFP>ADPですので、明日のADP数値が予想に近いと、NFPも予想レンジ内で収まる可能性が高いですが、4・5ヶ月に1回程度、突飛高がありますので要注意です。特に先週末から相場はドル金利高に大きく反応しているので、好数値はドル買いに繋がりそうです。

平均時給は、下図(1)を見ると、相変わらず昨年3月の高値5.9%から下降トレンドを継続しています。過去の黒の上昇トレンドからは大きく乖離を始めています。まだインフレが高止まりですので、実質可処分所得の減少が続いています。
尚、アトランタ連銀GDPナウは昨日改訂され、2023年第2四半期GDPは前期比年率+1.8%(5月1日現在)と僅かながらも上方修正されています。

今回予想

今回予想

(5月2日12時30分現在:直近の数値を再確認お願いします)

(1)平均時給

(1)平均時給

(前年比)

ご参考

ご参考

8月からADP社民間雇用数の数値公表が再開されました。2021年以降のADP社とNFPを比較しています。今年1月のNFPが突出した形になっていますが、2022年3月以降は概ね同じパターンとなっています。尚、今回数値はADP社も予想数値になっています。


(2023年5月2日15:30、1ドル=137円56銭)       

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