東京市場は雲上限上回って推移、インフレ退治に伴う米金利先高感が再燃なるか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は134円台後半でしっかり、一時135円台到達を試すような場面も見られた。昨晩の海外市場では、英消費者物価指数が予想を上振れたことをきっかけに、米2年債利回りが4.28%まで拡大したことなどからドルは買い優勢の展開となった。
米短期金利上昇に加えて、4月開催予定の日銀会合で既存政策を修正することに対して慎重な意見が強まっていることも伝わったことから、3月15日以来となる135円台乗せとなった。その後に発表されたベージュブックの内容は、ほぼ想定線だったことでドル買いは一服、134円台後半での推移となったが、ドルしっかりの地合いが続いた。
こうした流れを引き継ぎ、東京市場でもドルはしっかりで、上値抵抗線として意識されていた、日足の一目均衡表の雲上限(134円46銭)は上回ったままで推移。日経平均が切り返し年初来高値更新に迫るなど投資家の良好なモメンタムも好材料視されたもよう。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:134円73銭
高値:134円96銭
安値:134円62銭
終値:134円70銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:147円55銭
高値:147円83銭
安値:147円48銭
終値:147円65銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:90円38銭
高値:90円47銭
安値:90円26銭
終値:90円43銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:167円46銭
高値:167円71銭
安値:167円37銭
終値:167円52銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28472円00銭
高値:28694円25銭
安値:28442円45銭
終値:28657円57銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
20時30分、欧、ECB議事録(3月16日開催分)
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:23.9万件、市場予想:24.1万件
21時30分、米、フィラデルフィア連銀景況指数、前回:−23.2、市場予想:−19.6
23時00分、米、中古住宅販売件数、前回:458.0万件、市場予想:451.0万件
25時00分、米、ウォラーFRB理事が討論会に出席
25時20分、米、メスター・クリーブランド連銀総裁が討論会に出席
28時00分、米、ボウモンFRB理事がイベント開会挨拶
30時00分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が討論会に参加
未定、米、イエレン米財務長官が米中経済関係について演説
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。拡大し始めたバンド上限の+2σ突破を試す展開となっている。
目先の上値抵抗線であった日足の一目均衡表の雲上限(134円46銭)を終始上回っていたことから、引き続きドル買いのバイアスは強いと考える。3月8日以来となる137円台がターゲットとして意識されよう。この水準には、200日MA(137円09銭)も位置していることから、投資家及び市場関係者は、137円処を「重要な節目」もしくは「上げ一服が意識される水準」として注目すると考える。
一方、ドルインデックスは102手前と相変わらずトレンドレスの状態である。2月2日の年初来安値水準(100.8)で下げ止まっているが、反発となるか判断つかない状況である。引き続き、50日MAが100日MAを上回るなど何かしらのトレンド転換のサインが欲しいところだ。
今晩の海外市場は、重要な米国経済指標の発表や金融当局者の発言などに振らされる地合いとなりそうだ。基本、主だった上値抵抗線を上抜けていることからドル買いは強まりやすいと考える。3月に発生した欧米金融システム不安は、足元の経済指標などを確認する限りでは沈静化しており、欧米の高いインフレをコントロールする方に目が向かいつつある。米2年債利回りが拡大しそうなチャート形状でもあることから、2か月ほど冷え込んでいた米金利先高感が再燃する可能性はあろう。本日の上値メドは、前日高値135円13銭を上回る135円50銭水準、下値メドは、心理的な節目である134円00銭水準とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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