ユーロ圏・米国の4月PMI景況指数速報値の予想(23/4/20)

明日、ユーロ圏及び米国の4月PMI指数速報値が発表されます。

ユーロ圏・米国の4月PMI景況指数速報値の予想(23/4/20)

ユーロ圏・米国の4月PMI景況指数速報値の予想

(日本時間2023年4月21日16時15分〜順次発表予定)

明日、ユーロ圏及び米国の4月PMI指数速報値が発表されます。前回3月分は欧州で製造業とサービス業で明暗分かれました。米国は両方共に予想を上回っています。
今回4月は欧米共に前月の横這い予想になっています。製造業では欧米共50未満の予想、予想レンジでも50越えがありませんので、もし50越えになるとサプライズになりそうです。また、サービス業の予想に関しては全て50を超えていますが、予想を見る限り、先行きの景況感では欧州>米国のようです。

金融市場は米国の銀行破綻やクレディスイスの信用不安などは一時的かつ個別事項であり、連鎖性が少ないとの見方で落ち着きを取り戻し、ここ2週間程度は円全面安です。昨日も予想を上回る英国の消費者物価指数に円売りから始まり、クロス円の円全面安からドル買いにも繋がりました。その後発表されたベージュブックもどちらかと言えばドル安材料気味でしたが、ドルが強い地合いでは材料視されませんでした。従い、明日の結果は予想より上下で判断される可能性が高いと思います。

ユーロ圏4月PMI指数

(1)	ユーロ圏製造業PMI景況指数

(1) ユーロ圏製造業PMI景況指数

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(2)	ユーロ圏サービス業PMI景況指数

(2) ユーロ圏サービス業PMI景況指数

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米国4月PMI指数予想(発表時間22時45分)

製造業    3月は49.2(←予47.0)   4月:49.0(レンジ47.5〜49.5)
サービス業  3月は52.6(←予50.3)    4月:51.5(レンジ49.0〜53.2)
(今回予想:2023年4月20日8時30分現在)

下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。3地域共に依然として50未満ですが、ユーロ圏は昨年10月(46.4)を、日本は今年2月(47.7)を底値にして、横這い傾向です。米国は3月に46.3で依然として底値模索ですが、今回予想通りならISMもやや改善していく可能性あります。いずれにせよ、まだどの地域も50越えは無く、今年前半で底打ちするのか、単なる踊り場なのか、判断にはもう少し時間がかかりそうです。

ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本PM I製造業指数(オレンジ)

ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本PM I製造業指数(オレンジ)

青の矢印:4月ユーロ圏製造業PMI指数予想値、赤:50

下図はユーロドルの週足チャートです。2022年9月26日週底値からのサポートA(=1.0730)とそこから平行に上げたB(=1.1430)でユーロ高トレンドラインを形成しています。
先週の高値(1.1075)は1月30日週高値(1.1033)を越える水準まで上昇しましたが、週足は上ヒゲ作り、ややユーロの上値を抑え込まれました。この高値がなんだったのかを見ると、この高値同士を結んだ抵抗線C(=1.1110)があり、ここから平行に下したサポートを確認してみると、昨年12月12日週安値、今年3月6日週安値、次いで13日週安値のサポートD(=1.0560)が引けました。現状はCとDのトレンドに移行したのか、まだAとBのトレンドを維持しているのかを今週は探っています。
その3月13日週底値からのサポートE(=1.0910)が、今週これまでの下値目途になっています。週足は昨日までやや下ヒゲ作る陰線になり、明日のNY終値が注目されますが、もしEを切ると、先にAのサポート、万一切れてしまうとCとDのトレンド入りになります。今週はEのサポートが重要になります。逆にCを越えて終われば、AとBのトレンドラインに回帰します。

ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本PM I製造業指数(オレンジ) 2枚目の画像

(2023年4月20日15:10、1ユーロ=1.0969ドル)  

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