米FRB地区連銀経済報告(ベージュブック)(23/4/20)

昨日(4月19日)、FRBからベージュブックが公表されました。

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米FRB地区連銀経済報告(ベージュブック)(23/4/20)

米FRB地区連銀経済報告(ベージュブック)

昨日(4月19日)、FRBからベージュブックが公表されました。以下はその内容となっています。地区連銀は12地区で構成されており、報告内容期間は2023年4月10日以前までとなっています。前回報告よりは、経済活動が全般的に下がり、労働市場のタイト感も緩和しつつあるようです。物価は消費者レベルではまだ上昇を続けている様ですが、生産段階ではやや緩んできているようです。

全般的な経済活動

全般的な経済活動は、最近数週間ほとんど変わりなかった。9地区の報告では、この期間の活動に全く変化が無いか僅かな変化とする一方で、3地区は緩やかな成長を指摘した。将来の成長に対する期待も、同様にほとんど変わりなかった。しかしながら、2地区では見通しが悪化した。消費支出は、引き続き緩やかな物価上昇の報告が続く中で、概ね横這いから幾分減少が見られた。自動車販売は全般的に堅調を維持しており、僅か2・3の地区で販売や在庫水準の改善があったと報告している。今回の報告で、旅行や観光活動は、国のほとんどの地域で回復した。製造業活動は、サプライチェーンが改善続けているにも関わらず、横這い乃至下がったと幅広く報告している。幾つかの地区によれば、輸送や貨物量もまた横這いから減少した。全体として、居住用不動産や新築建設活動はやや軟化した。

非居住用建設は変わらなかった一方、販売やリース活動は全般的に横這いから減少した。貸出額量やローン需要は、消費者向けや企業向けのローン種類で全般的に下がった。幾つかの地区では、不確実性や流動性への懸念が高まる中、銀行が貸付基準を引き締めたと指摘している。多くの地区では、非金融サービスの需要や売上の堅調な増加があると報告している。農業の状況はここ数週間ほとんど変わっていない一方で、エネルギー市場では幾分軟化が報告されている。

労働市場

雇用の伸びは、2・3の地区で直近のベージュブックでの報告よりも成長ペースが鈍化したと報告したことから、この期間で幾分緩やかになった。少数の企業で大量解雇の報告があり、それらは一部の大企業に集中した。その他幾つかの企業は自然減少の発生を許容し、非常に重要な役割のある雇用のみを選択した。聞き取りでは、幾つかの地区で労働の供給増が指摘され、労働市場の逼迫さが緩和されたと報告された。加えて、企業は従業員の定着率が改善したことで恩恵を受け、常にポジションを埋め込むことなく、オープンな立場で採用を可能にした。賃金は幾分緩やかになったが、依然として上昇している。2・3の地区で、昨年と比較して、通常のオフサイクル給与(給与計算スケジュール以外の給与計算結果に対する支給処理)引き上げの必要性が低下していると報告した。

物価

全般的な物価水準は、物価上昇率が鈍化しているように見えているけれども、この報告期間中では緩やかに上昇した。聞き取りによれば、ここ数週間で、非労働投入コストの価格が緩やかなものから急減に下落し、運賃の著しい低下があったと指摘した。それにも関わらず、完成品の生産者物価は、この期間ペースは鈍化しているものの緩やかに上昇した。販売価格圧力は製造業とサービス部門で幅広く和らいだ。消費者物価は、在庫や人件費がより高くなり、かつ依然として上昇する需要により、全般的に上昇した。住宅や賃貸の物価はほとんどの地区で横這いになったが、依然として歴史的に高い水準にある。聞き取りによれば、投入コストの圧力からは更に緩和されると期待されるが、前年と比較して、価格の変更がより頻繁になると予想した。

(各地区のハイライトは略)
 (注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP)

ドル円相場はベージュブック公表後も大きな動きなく134円台半ばの小動きなりました。

(2023年4月20日12:40、1ドル=134円69銭)

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