米2月PCEとPCEコアの予想
本日、米国2月PCEとPCEコア及び個人消費支出が発表されます。同日18時にユーロ圏のHICPが発表されますので、この結果との比較になります。前回1月の下表3項目は全てが予想を上回りました。発表前に135円80銭付近で推移したドル円は発表後に136円52銭まで買われ136円48銭で引けています。この日は東京時間帯に日銀新総裁候補の国会での所信聴取があり、これまでの緩和政策を踏襲する旨発言したことから、134円06銭で寄りついたドル円が135円台半ばまで買われました。
今日の2月予想ですが、PCE全体ではやや軟化するものの、コアは横這いです。下図のCPIコアとPCEコアの差は昨年3月以降のインフレ低下が始まり、年末までの10ヶ月間では1.2%〜1.4%での推移となっていましたが、2023年に入り、1月が0.9%、2月のPCEコアが予想通りになるとその差は0.8%となり、両者接近の場合は横這い傾向を辿る可能性が出てきます。FRBの2023年末PCEコアの予想は3.6%ですので、毎月0.1%ずつ下がって欲しいところだと思いますが、もし横這いが続く様だと、6月時の見直しで上方修正の可能性もでてきます。
また、個人消費は12月が▼0.1%だったこともあり、1月は予想を上回る数値になりました。今回は1月の反動で0.3%の伸びに留まります。予想ではマイナスもあるので、これが出ると市場にはサプライズとなる可能性もあります。
(今回予想)
2023年3月31日9時00分現在予想
米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移
オレンジ矢印が今回の2月予想値
赤はFRBのインフレ目標値2%
緑が3月FOMC会合時の2023年末予想値3.6%(12月時3.5%から小幅上方修正)です。
上記PCE発表後に下記の景況感指標の発表が予定されています。
シカゴが22時45分、ミシガン大は23時発表予定です。
(今回予想2023年3月31日9時00分現在)
下図はドル円の日足チャートです。Aは昨年10月21日の高値(151円95銭)からの抵抗線です。今年1月30日にこれを上抜き、その後は緩やかなドル高トレンドを形成しています。まず1月16日底値からのサポートB(=130円70銭)があり、そこから平行に上げた目安のC(=138円40銭)がトレンドラインです。このトレンド内で2月2日底値からのD(=139円40銭)を3月10日に下抜いてからBまでドルが下落しています。3月24日には下ヒゲでBを切っていますが、終値では戻されており、そこからドル買いになっています。そして3月9日高値からの抵抗線E(=130円30銭)を3月29日に上抜いています。
目先は〇印のF(=132円90銭〜133円)で止められているので、今日133円10銭以上の終値があるかを見たいと思います。
(3月31日13:30 1ドル=132円84銭)
オーダー/ポジション状況
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