ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)速報値の予想(23/3/31)

2023年3月31日18時00分に発表予定です。

ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)速報値の予想(23/3/31)

ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)速報値の予想

ユーロ圏HICP

ユーロ圏HICP

(2023年3月31日9時00分現在予想)


本日はユーロ圏の3月消費者物価指数が発表され、3時間30分後には米国の2月PCE及びPCEコアの数値が発表される予定になっています。
前回2月は全体・コア共に予想を上回りましたが、この前日に発表された独・仏の消費者物価指数が予想を上回ったことで、既にユーロが買われたこともあり、発表前の1.0623から1.0577まで売りに押され、1.0597で引けました。
今回も前日発表の独3月消費者物価指数(CPI)は予想7.3%に対して結果は7.4%となり、ユーロドルは30ピップス程度、ユーロが買われました。但し2月分が8.7%でしたので、かなりのインフレ低下になっています。今日はHICPに先行して15時45分に仏3月CPIが発表予定(予想は下表)で、これが予想に近い結果がでるとHICP(全体)も7.1%前後になりそうです。

さて今回3月の予想は前月と比較して、全体ではかなり軟化、コアではやや高い数値になっています。下図を見ると、青の全体は昨年10月の高値10.6%から大きく下落しています。しかしながらコアは依然として緩やかながらも上昇基調は変わっていません。昨日、ECB専務理事が「インフレは高過ぎる、押し下げる必要あり」とか、28日にはエストニア中銀総裁が「依然として上方向のインフレリスクが懸念される」と発言しており、ECB委員はまだタカ派的発言が多く、現行水準はまだ容認できないとみているようです。ECB金融政策は次回5月4日に会合が開かれますが、残り1ヶ月で、今回含めて2回のHICPが発表され、それに伴うECB委員の発言には要注意となりそうです。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

黒い線より右側は今回の予想値
ECBの3月時インフレ予想:赤はHICP 2023年予想5.3%(12月時予想6.3%)
緑はHICPコア2023年予想4.6%(12月時予想4.2%)


ECBの2023年末予想は全体が5.3%で、このままのトレンドなら予想通りの可能性が高いと思われますが、コアは予想自体を上方修正しており、中々横這いになり難いのかもしれません。

今日はHICP前にフランスのCPIが発表されます。予想は以下となっています。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移 2枚目の画像

(2023年3月31日9時00分現在予想)



下図はユーロドルの週足チャートです。2021年5月31日週高値からの抵抗線A(=1.0250)を昨年12月12日週に上抜いてからはAがサポートになっています。
一方、昨年9月26日週の底値から上げたサポートB(=1.0600)とそこから平行に上げた目安のC(=1.1360)でユーロ高トレンドを形成しています。そしてこのBとC間には、今年2月2日高値のD(=1.1033)と、過去の上下の揉み合い水準であるE(=1.1170〜85)が上値ポイントになっています。また今週足は昨日までで、2手前の上ヒゲを埋める動きになっており、目先の高値は1.0929ですので、今日はここを越えて終われるかを確認します。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移 3枚目の画像

(3月31日10:15 1ユーロ=1.0918ドル)

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