東京市場のドル・円は上昇一服だが、ドル買いのモメンタムは強い
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、10時の値決めのタイミングで盛り返す場面も見られたが、一日を通して利益確定売りに押される展開となった。昨晩の海外市場では、好調な米経済指標を材料にドル買いが強まった一方、CMEグループが提供しているFedウォッチでは、6月時の利上げ(525―550ベーシス)を予想する割合が、51.7%から44.0%に減少するなど金利先高感は一服。東京市場では、新しいドル買いの材料が観測されなかったことから、利益確定のドル売りが先行した。為替市場では、日々変わるFedウォッチの数値に一喜一憂する地合いが続いている。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円99銭
高値:134円16銭
安値:133円65銭
終値:133円90銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:143円23銭
高値:143円40銭
安値:143円05銭
終値:143円34銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:92円53銭
高値:92円74銭
安値:92円00銭
終値:92円60銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:161円24銭
高値:161円39銭
安値:160円96銭
終値:161円29銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27654円72銭
高値:27727円66銭
安値:27597円12銭
終値:27696円44銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
22時30分:米、生産者物価指数(PPI)(前月比)、市場予想:0.4%、前回:−0.5%
22時30分:米、生産者物価指数(PPI)(前年比)、市場予想:5.4%、前回:6.2%
22時30分:米、住宅着工件数、市場予想:133.5万件、前回:138.2万件
22時30分:米、フィラデルフィア連銀景況指数:市場予想、−7.3、前回:−8.9
22時45分:米、メスター・クリーブランド連銀総裁講演
27時30分:米、ブラード・セントルイス連銀総裁講演
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、上値抵抗線として意識されていた20日MAを明確に上放れ、バンドの+2σをうかがう格好となっている。今後は、徐々に切り上がる20日MAをサポートに、バンドの+2σに沿ったトレンドが強まりそうな形状と言えよう。一方、バンドがさほど収縮していない状況での反発のため、蓄積されたエネルギーは小さいとの見方もある。
昨日の海外市場では、134円36銭まで上昇したが、東京市場で新しいドル買い材料が無かったことなどからドルは失速。1月6日につけた戻り高値134円79銭の奪還とはならなかった。ただ、日足の一目均衡表では、明確に雲への突入を果たしており、今後、137円水準まで切り下がってくる雲上限を意識した反発継続は期待できよう。仮に反発一服となっても、131円後半で位置する雲下限がサポートラインとして意識される可能性があることから、ドルの下落余地は限定的と考える。
今晩の海外市場では、米国の経済指標と当局関係者の発言に注目が集まる。金利先高感はやや一服したように思えるが、当局関係者の発言次第では、Fedウォッチが反応しドル買いが再燃する可能性はあろう。ドル買いのモメンタムが強いため、本日の上値メドは1月6日戻り高値水準の134円80銭、下値メドは本日の東京時間の安値133円65銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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