米1月消費者物価指数(CPI)の予想
本日(14日)は注目の米国1月消費者物価指数(CPI)が公表されます。
前回12月時は予想通りの結果になりました。相場は予想通りだったとはいえインフレ低下で米金利が緩み、発表前にドル円は130円60銭絡みで推移していましたが、発表後は128円87銭まで下落し129円25銭で引けました。その時点の10年債金利は3.45%付近で、3日公表された失業率前が3.40%付近、そして昨日現在では3.72%ですので、失業率以降に米金利高が継続しています。
さて、今回1月のCPI予想は前月比ではやや高い数値になっていますが、前年比では低下傾向が続く予想になっています。下図を見ると(1)は1月に反発する予想になっていますが、オレンジ色の移動平均線はトレンドとして下降を辿っています。(2)はコアの数値ですが、今回の青(CPIコア)の数値は順調に下がっており、青とオレンジ(PCEコア)は約1.2〜1.3%の差で相関していますので、今月24日に発表される1月PCEコアも下がることが予想されます。既発の12月PCEコアは4.4%でしたが、パターンからすると1月は4.2〜4.3%程度が想定でき、下降トレンドは維持されることになります。FRBの2023年末PCEコア見通しは3.5%ですので、このまま行けば3月時点での改訂はなさそうです。次回FOMCはドットプロットが注目されそうです。
消費者物価指数
2023年2月14日9時現在予想
(1)米国消費者物価指数全体(CPI)前月比ベース推移
青い矢印は今回の予想値
赤はゼロ
上記チャート(1)を見ると、オレンジ色の移動平均線は下降トレンドを継続しており、今回予想通りならやや上がりますが0.23%になります。コロナ前の2017年〜2020年のオレンジ色は0.05〜0.32%で推移していましたので、インフレ高進した場合でも前月比の目安は0.5%迄になりそうです。
下記チャート(2)では赤(2%)の横線がFRBインフレ目標値(=オレンジ色のPCEコア)、黒が昨年12月公表済のFRB12月予想(2022年末PCEコア)数値の4.8%です。緑は2023年末のFRB見通し3.5%です。今年はこのままのトレンドで行き、この緑に近づくかを見たいと思います。
(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移
赤はFRBのインフレ目標値2%
黒はFRB12月時の2022年末予想PCEコア4.8%
緑は同2023年末PCEコア3.5%
青の矢印は今回予想値
下図はドル円の日足チャートです。昨年10月21日高値からの抵抗線A(=126円80銭)と11月21日高値からの抵抗線B(=129円20銭)は3日の失業率を境に、双方を上抜き、その後も上値模索の展開が続いています。
直近は1月16日底値からのサポートC(=128円70銭)、そこから平行に上げたD(=133円50銭)で短期のドル高トレンドを形成しています。
今日のCPIから始まる今週の経済指標(小売売上高、NY連銀製造業景況指数、あるいは卸売物価など)でどの様な展開になるか注目されます。もし今日のCPIで大荒れになり、Dを上抜けた場合は1月6日高値E(=134円80銭)、昨年12月中の戻り高値だったF(=138円00銭〜10銭)が抵抗線になっています。逆に数値が弱く、金利軟化に伴うドル売りの場合は、B、C、Aの順にサポートがあります。
(2月14日12:40 1ドル=132円08銭)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.02.14
米消費者物価注目、発表前後は荒い値動きも(2/14夕)
14日の東京市場はドルが小安い。前日1週間ぶりに132円台を回復したものの、維持できず再び131円台へと押し戻されている。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。