アメリカ12月貿易収支の予想
本日22時半に米国12月貿易収支が発表されます。前回11月は予想より15億ドル赤字幅が減りました。12月予想は▼685億ドルで、前月比で赤字額が70億ドル増加していますが、昨年3月の最大赤字額▼1,069億ドルから比較すると36%減になっています。
既発の12月商品貿易収支(下図@の灰色折れ線)は▼903億ドルで11月の▼829億ドルから赤字額が増加していますので、今回(12月分)の商品とサービスの貿易収支が増加予想になっています。
また、下図Aを見ると、輸出入共に下降トレンドを辿っています。内需も外需も弱まっていると思われます。赤字額減少及び輸入減は米国の内需が弱くなっている可能性が高いので、今回の数値以降、消費が底打ちを始めたのか注目する必要があります。
(今回予想:2023年2月7日9:00現在)
@ 11月までの推移と今回予想値
(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支
黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国
オレンジ:対日
上図の〇印は対中の赤字推移を示しています。2022年3月の最大赤字額から減少傾向を辿っています。1月からゼロコロナ政策を解除したので、今後は回復するのか注目されます。
A月別輸出入額(2022年11月迄)
下図はドル円の週足チャートです。昨年10月17日週高値からの抵抗線A(=130円00銭)は先週金曜日の雇用統計まで我慢していましたが、昨日6日の日銀総裁の後継人事に関する観測記事で上抜きました。目先はドルの戻り高を狙う構えに入っています。そして先週の終値131円12銭に窓を空けています。
一方で1月16日底値からのサポートB(=128円90銭)があり、そこから平行に上げたC(=133円40銭)とドル高トレンドラインを形成し、かつ昨年7月下旬から4週連続で実体部分の陰・陽線を作ったD(=133円35銭〜45銭)で丁度同じ水準の抵抗線になっています。当面はこのCとDを上抜けられるかになります。もう一段上は昨年7月中旬の高値からの横抵抗線E(=138円60銭)がポイントになりそうです。
下値はまずA内に回帰し、Bを割らない限りは2021年12月底値からのF(=121円30銭)方向狙いには入れません。
(2023年2月7日14:40、1ドル132円29銭)
オーダー/ポジション状況
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