ニュージーランドドル週報(2023年2月第1週)

NZドルは対ドルでは堅調推移継続、対円では上値を抑えられる展開となっています。

ニュージーランドドル週報(2023年2月第1週)

NZ/円、短期は上値の重い展開。中期も下値リスクを残した状態。

1日に発表されたNZ10-12月期の雇用統計で、失業率は3.4%、就業者数が前期比+0.2%、前年同期比+1.3%と市場予想の+0.3%、+1.5%を若干下回りましたが為替相場に目立った動きはありませんでした。2/2のFOMC、2/3のECB理事会を終えてFRB、ECBともにインフレリスクを注視し、利上げ継続姿勢を表明しましたが、米欧ともにインフレ鈍化傾向にあることから、マーケットでは米欧中銀による先行き引き締め緩和観測が強まっており、2日の海外市場ではドル売り優勢に、3日はユーロ売りが優勢となりました。こうした中、NZドルは対ドルでは堅調推移継続、対円では上値を抑えられる展開となっています。

チャートを見ると、日足は1/13につけた短期的な二番底である81.15を基点とする短期的なサポートラインを2/2の陰線が若干下抜けた位置で終えており、日足の形状が悪化し始めています。83.00-10に日足の抵抗がありますが、83円を割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。日足の上値抵抗は83.60-70,83.90-00,84.40-50に、下値抵抗は83.00-10,82.60-70,82.00-10にあります。82.50以下で終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化します。21日移動平均線は83.53にあり値動きの中でこれを下抜けており、下値リスクが点灯中です。また、120日、200日移動平均線は84.76と84.54に位置しており、週初の上値トライでもこれにぶつかって反落しており、強い上値抵抗として働いています。

一方直近の週足は、小陽線で終え小幅続伸して越週しました。2020年3月につけた59.51を基点とする中期的なサポートラインを若干上抜けた位置をキープして越週しましたが、今週は上値トライに失敗して反落しています。週足の下値抵抗が83.00-10にありますが、これを割り込んで越週した場合は中期的なサポートラインの下に再び入り込んでしまい、上抜けが“ダマシ”となった可能性が生じます。さらに82.50以下で越週した場合は、下抜けが確定的となり再び下値リスクが高くなります。週足ベースで見た上値抵抗は84.60-70,85.00-10,85.70-80に、下値抵抗は、83.00-10,82.50-60,82.00-10にあります。31週移動平均線は84.62にあり、これにぶつかって反落しています。また、62週線は82.76にあり、下値抵抗として働いていますが、82円割れで越週した場合は、中期トレンドも変化する可能性が高くなります。

NZ/円、短期は上値の重い展開。中期も下値リスクを残した状態。

2/2現在、31週移動平均線は84.62にありこの下に入り込んで下値リスクがやや高い状態にある。62週線は82.76で下値をサポート中だが、82円割れで越週した場合は中期トレンドの変化に要注意。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る