米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利記者発表
(会合は2023年1月31・2月1日開催分)
昨日開催されたFOMC金融政策会合の記者発表要旨が公表されました。金利面では事前予想通りの0.25%の利上げ実施となり、今後も利上げ姿勢の継続を公表しています。但し、内容は前回12月会合とほとんど変わらず、議案も全員賛成の結果となりました。
(1) FOMC声明文記者発表要旨
最近の指標は支出や生産に関し緩やかな伸びを示している。雇用の増加はここ数ヶ月、堅調であり、失業率は依然として低いままである。インフレは幾分緩和したが、まだ高止まりのままである。
ウクライナに対するロシアの戦争は途轍もない人的・経済的辛苦をもたらしており、世界の不確実性の高まりに寄与している。委員会はインフレリスクに関して非常に注意を払っている。
委員会は最大雇用と長期的にインフレ2%目標を達成することを目指している。これらの目標を支援するために、委員会はFFレートの目標レンジを4.50〜4.75%に引き上げることを決定した。委員会は、時間経過と共にインフレを2%に戻すべく十分に制限的な金融政策スタンスを達成するため、目標レンジの継続的な引き上げが適切であると予想している。目標レンジの将来の引き上げ幅を決定するにあたり、委員会は金融政策の累積的引き締め、金融政策が経済活動とインフレに影響を与える遅れ(ラグ)、そして経済や金融情勢の進展を考慮していく。加えて、委員会は、以前に公表された計画に記載された通り、国債、機関債、不動産担保証券の保有を継続的に削減してことになる。委員会はインフレを2%目標へ回帰させることを強く付託されている。
金融政策の適切なスタンスを査定するにあたり、委員会は経済見通しに対し入手する情報の含みを引き続き監視していくつもりである。もし委員会の目標達成を妨げるリスクが生じた場合、委員会は金融政策スタンスを適宜調整する用意がある。委員会の査定は、労働市場の状況、インフレ圧力やインフレ期待、金融および国際情勢に関する分析を含む幅広い情報を考慮にいれる。
金融政策行動に対する賛成票:パウエル議長、ウィルアムズ副議長、マイケル・バー、ミシェル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、リサ・クック、オースティン・グールスビー、パトリッ・ハーカー、フィリップ・ジェファーソン、ニール・カシュカリ、ローリー・ローガン、クリストファー・ウォラー。(全員賛成)
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(2) CME Fedwatch
CME Fedwatchは、僅か1日で利上げ上限が5.25〜5.50%までとなり、最大でも0.75%迄の利上げになりました。下記で1月31日時点での赤字の部分が無くなり、予想の割合も左側に寄っています。
1月31日時点
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2月1日時点
昨日のドル円相場はFOMC前に129円35銭付近で推移していましたが、その後のパウエルFRB議長の記者会見でハト派的発言に、ドルは128円55銭まで売られ128円98銭で引けています。昨日のFOMC時に添付した月足チャートで、上値は131円で止められた格好になり、先に前回底値127円30銭付近や126円38銭付近を模索する流れにいます。
次回FOMC会合は2023年3月22日(水曜日)に予定されています。
(2023年2月2日13:50 1ドル=128円46銭)
オーダー/ポジション状況
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