ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値7.49、高値7.61 レベルと予想レンジより狭い値幅でもみあいに終始
〇先週の南ア中銀政策金利発表、0.25%と利上げ幅縮小するも影響あまりなし
〇成長見通しは前回会合から下方修正、電力不足解消の見通しも立ちにくくランドは上値が重い展開
〇今週のランドは経済指標もあまり重要なものはなく、米国FOMCが最大の材料に
〇今週は7.40レベルをサポートに、7.65レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「利上げ幅が0.25%とならない限り、大きな下げは無いと考え、4時間足チャートにおけるチャンネルを参考にして、7.35レベルをサポートに、7.70レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.49レベル、高値が7.61 レベルと、予想レンジよりもかなり狭い値幅でもみあいに終始した一週間となりました。
先週のランドは、注目材料は南ア中銀の政策金利発表でしたが、コンセンサスの0.5%利上げ予想に対して0.25%利上げと利上げ幅は小さいものに留まりました。0.25%利上げの場合、ランドが下がるリスクを想定していましたが、イベント前にやや買いが先行していた中でその分を下げた程度に留まり、想定外に影響が少なかったと思います。
中銀のメンバー5人のうち0.25%支持が3人、0.5%支持が2人ということで意見が分かれていたことの影響は無かったと思いますが、声明の中で継続している計画停電についても言及があり「経済成長はこれまでも不安定だったが、経済成長見通しは一段と不透明になっている。電力不足が解消されれば成長率は大きく向上する。」との見方を示しました。
また成長見通しも前回会合から下方修正されたことや電力不足解消の見通しは立ちにくい状況もあり、結局ランドは上値が重い展開を続けることとなりました。
今週のランドは経済指標もあまり重要なものはありませんので、米国FOMCが最大の材料となりそうです。米国の利上げ幅縮小は完全に織り込んでいる状態であることから、結果よりも議長会見が注目されますが、ドルの動きとしてはドル円の方がより売られやすい地合いが続いていることを考えると、これまでの緩やかなランド円の下げは今週も続きやすいでしょう。
テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
大きくはピンクの平行線の中での緩やかな下げを続けていると見られますが、短期的にはそこまでの動きは出無さそうで、先々週のレンジ(7.37〜7.67)の中での動きを中心に考えたいところです。今週は7.40レベルをサポートに、7.65レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
注:ポイント要約は編集部
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