ドル円上昇するも104円台重く(2016年10月11日)

本邦の三連休中にいろいろなことがありました。

ドル円上昇するも104円台重く(2016年10月11日)

ドル円上昇するも104円台重く

三連休中はドル買い材料多く

本邦の三連休中にいろいろなことがありました。
まず、週末の雇用統計、いまひとつの結果でしたが15万人強の数字はアメリカの金融政策の今後の見通しを変えるほどは悪くないということで消化。
トランプ候補は、10年前のテレビ番組取材前の「ロッカールームトーク」での女性蔑視の発言のあれこれが暴露されて大きく傷がつき、共和党内部でも不支持の動きが広がりました。第二回のテレビ討論ではその流れを押し返しきれず再びクリントン優位の判定。
ロシアは原油減産に応じる用意があると立場を表明して、原油先物が51ドル声の水準に上昇しています。

株価は上昇ドル円も上昇するものの104円台が重い

原油高等を材料に米国株も上昇、これを受けた本日の本邦株価も上昇して日経平均は164円高で約一ヶ月ぶりに17,000円台に乗せています。
チャート上注目された一目均衡表の雲も少なくとも下限を割り込む動きとはなっていません。
このように当面の円高材料は塗りつぶされたオールグリーンの状況で雇用統計後に一時103円割れの水準まで進んだドル売りは反転、月曜火曜で103円台の後半まで上昇してきました。ただ、104円より先の上値が重く一方向のドル買いにはなっていません。
本日日中も数度にわたり104円に乗せたものの、すぐに103円台に押し戻されています。

貿易収支の黒字拡大、黒田総裁の金利引き下げ不要発言がいくばくか影響?

今朝方発表となった日本の経常収支、貿易収支はいずれも予想値を上回る黒字となりました。発表時点では為替相場への影響はほぼ皆無といってよい状況でしたが、中長期的には円高要因です。
また、休日中であまり注目されませんでしたが、黒田日銀総裁はワシントンでの講演後の質疑で追加利下げなしでも政策等の景気浮揚効果が期待できることから「追加利下げは現段階では必要とは思わない」と述べたと報道されています。
もしかするとこれらの要因が多少なりともドル高への潜在的な抑制要因となっているのかもしれません。

今晩は大きな指標の発表はないこともあり、原油先物動向をにらみながら104円台にしっかり乗せてこられるかどうか、本日時点では103.50近辺にある雲の上限を維持できるかあたりが注目されます。序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る