ドル円上昇するも104円台重く
三連休中はドル買い材料多く
本邦の三連休中にいろいろなことがありました。
まず、週末の雇用統計、いまひとつの結果でしたが15万人強の数字はアメリカの金融政策の今後の見通しを変えるほどは悪くないということで消化。
トランプ候補は、10年前のテレビ番組取材前の「ロッカールームトーク」での女性蔑視の発言のあれこれが暴露されて大きく傷がつき、共和党内部でも不支持の動きが広がりました。第二回のテレビ討論ではその流れを押し返しきれず再びクリントン優位の判定。
ロシアは原油減産に応じる用意があると立場を表明して、原油先物が51ドル声の水準に上昇しています。
株価は上昇ドル円も上昇するものの104円台が重い
原油高等を材料に米国株も上昇、これを受けた本日の本邦株価も上昇して日経平均は164円高で約一ヶ月ぶりに17,000円台に乗せています。
チャート上注目された一目均衡表の雲も少なくとも下限を割り込む動きとはなっていません。
このように当面の円高材料は塗りつぶされたオールグリーンの状況で雇用統計後に一時103円割れの水準まで進んだドル売りは反転、月曜火曜で103円台の後半まで上昇してきました。ただ、104円より先の上値が重く一方向のドル買いにはなっていません。
本日日中も数度にわたり104円に乗せたものの、すぐに103円台に押し戻されています。
貿易収支の黒字拡大、黒田総裁の金利引き下げ不要発言がいくばくか影響?
今朝方発表となった日本の経常収支、貿易収支はいずれも予想値を上回る黒字となりました。発表時点では為替相場への影響はほぼ皆無といってよい状況でしたが、中長期的には円高要因です。
また、休日中であまり注目されませんでしたが、黒田日銀総裁はワシントンでの講演後の質疑で追加利下げなしでも政策等の景気浮揚効果が期待できることから「追加利下げは現段階では必要とは思わない」と述べたと報道されています。
もしかするとこれらの要因が多少なりともドル高への潜在的な抑制要因となっているのかもしれません。
今晩は大きな指標の発表はないこともあり、原油先物動向をにらみながら104円台にしっかり乗せてこられるかどうか、本日時点では103.50近辺にある雲の上限を維持できるかあたりが注目されます。序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。
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