米11月小売売上高予想
(日本時間2022年12月15日22時30分発表予定)
本日11月小売売上高が発表されます。15分前にECB金融政策、同時刻には12月NY連銀製造業景況指数及び12月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想は下表)、ECB総裁の金融政策後の記者会見、更に米鉱工業生産指数などの発表が控えています。
さて、前回10月小売売上高は予想を上回りました。弱いながらもほぼ予想に近い結果となりました。発表前にドルは139円35銭付近で推移していましたが、発表後に140円台乗せ、その後に予想下回る鉱工業生産指数に139円絡みまで下落し139円50銭で引けています。前週のCPIショックでのドル売りから弱い指標に反応した形です。
今回11月予想は全体では前月の反動からかマイナス予想になり前月比▼0.2%、除く自動車は僅か+0.1%の伸びに留まっています。下図を見ると、全体ではコロナ前の右肩上がりのトレンドを越えてはいるものの、ラウンドトップ気味に推移しています。除く自動車でも高値圏で横這い傾向が続いています。FOMC後の最初の重要な指標なので、債券市場がどの様に受け止めるかを見たいと思います。アトランタ連銀GDPナウは12月9日現在で、前期比年率+3.2%伸びになっていますが、今回予想通りなら下方への影響が出てきます。
(今回予想2022年12月15日8時30分現在)
実数値ベース
(1) 全体
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
(2) 除く自動車
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
12月連銀製造業景況指数
(今回予想2022年12月15日8時30分現在)
下図はドル円の日足チャートです。今年10月21日の2022年最高値からの抵抗線A(=138円80銭)とそこから平行に下したB(=130円40銭)でドル安トレンドを形成し、直近では11月15日以降の底値と戻り高値であるC(=137円90銭絡み)で上値が止められています。
そして12月2日底値からのサポートD(=136円60銭)は13日に下抜け、昨日は完全にこのD未満での推移になっています。現状では上値がかなり重くなっており、このままの流れでいくと、12月2日底値のE(=133円63銭)方向の狙いになっています。
昨日のFOMCは無事通過しましたが、今日以降も材料目白押しなので、戻りはD、方向はEになりそうです。
(2022年12月15日12:50、1ドル=135円52銭)
オーダー/ポジション状況
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