ユーロ・ドル:10月3日からの先週
ユーロドルはECBの観測報道に振らされましたが1.12を挟んだレンジで終始しました。
3日は、先週末の引けの1.1240で始まり、東京時間は日中につけた3日の高値の1.1243から1.1204の狭いレンジの中、じりじりと値を下げました。欧州時間に入り欧州株が弱くユーロは売り先行で、3日安値の1.1204を付け、そのまま1.1210で引けました。
4日は、前日の引けの1.1210で始まり、直後に4日の高値1.1239を付けたのち、じりじりと下降を続け、4日の安値の1.1137まで下押ししました。NY時間に入り、ECBの観測報道、ECBが現行の量的緩和(QE)の資産購入の金額を徐々に減らしてゆくテーパリングに関し合意形成がされつつあるという内容の観測報道から、一気に1.1239まで上戻しされました。その後は高値でもみ合ったのち1.1203で引けました。
5日は、前日の引けの1.1203で始まり、東京時間は東京時間の引けにかけて、じりじりと上昇を続け、5日の高値の1.1233をつけました。欧州時間に入り欧州株が弱くユーロは弱く、5日の安値の1.1189まで下押ししました。その後はもみ合いの後1.1204で引けました。
6日は、前日の引けの1.1204で始まり、日中ほどなくで6日高値の1.1212を付けたのち、終日じりじりと下降を続け、NY時間に入り、6日の安値1.1139まで下押ししました。その後1.1150で引けました。この日のユーロ売りの背景は、先日の量的緩和(QE)縮小観測報道に関して、ECBが報道を否定しQE縮小観測が後退したためです。
7日は、前日の引けの1.1150で始まり、前日のユーロ売りの流れからそのまま下押しして7日安値の1.1193を付けました。
この日は米雇用統計の発表があり結果ドル牛先行となり、ユーロは一気に7日高値の1.1205へ上昇しました。その後前日高値の1.1212を上抜け出来なかったため一旦1.1140まで下押しされましたが、結局1.1202へ上戻しされ1.1197で週を引けました。残念ながら引けは1.12台を維持できませんでした。
ユーロ・ドル:10月10日からの今週
ポイント:20日の ECB理事会を織り込む週です
CME通貨先物ポジション状況:10月4日時点
(10月4日) (9月27日) (9月20日)
円 68695 68892 58785
ユーロ▲82059▲76030▲85025
ポンド▲97572 ▲87714▲58686
シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで10月4日付けのネットのユーロの売り持ち高は前週から増加。
過去最高の買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、
過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152
シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
13.48(+0.64)日中高値は14.15。上昇しての引け、株安を背景にリスク志向の動きが巻き戻されました。
2016年最大は32.09、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39
2. ただ、先日のECBのドラギ総裁の発言で明らかな様に
今はまだテーパリングを行うタイミングではない
そう考えているとも想定します。
であれば、今回のECB理事会は、現行据え置きと予想します。
予想レンジは、1.1100~1.1300 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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