N$シカゴポジション(2022年11月29日現在)

先週のシカゴは、ロング3,300枚増、ショート4,100枚増となり、ネットショート800枚増となりました。

N$シカゴポジション(2022年11月29日現在)

シカゴポジション(CME)363

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年11月29日現在の数値)

シカゴポジション(CME)363

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週のシカゴポジションは4通貨共にドル売りになりました。やや腰が引けたポジション積み上げですが、ユーロを除きドル先高の相場観を崩していません。ユーロはやや様子見となった程度で、10万枚越えのユーロロングは維持しています。

まず豪ドルですが、2,000程度のネット豪ドルショート増になり、総枚数も6,300枚増ですので、リスク軽減しながらのショート積み増しです。先週、ショートコストが終値ベースで勘案すると0.66台後半位としました。29日締日終値も0.6686でしたので、ショートキープも頷けますが、今現在のスポットは0.6840〜45付近、また直近最大ショートだった8月23日の6万枚時点の締日終値が0.6930でしたので、もし明日の締日で売り上がっていれば、ほぼ間違いなく今後も豪ドルショートキープになると思われます。NZドルは800枚弱のネットショート増で、オセアニア通貨先安の流れは変えていないようです。直近では11月1日締日(終値0.5841)にネット3,800枚まで利益確定の動きとなり、その後は少しずつながらも売り上がっています。先週の締日終値よりも既に200ピップス以上のNZドル高になっているので、シカゴが相場の方向性を示すネットポジション6,000枚〜7,000枚を超えてくるのか注目します。

円は2,500枚程度ですが、円ロングの手仕舞いでショートを積み上げました。まだ60,000枚以上のドルロングを継続しています。先週の29日の締日終値が138円63銭でしたので、現在は4円以上の円高になっており、明日の締日では将来の方向観を出すポジションにしてくる可能性あります。すなわちここからドル買い下がりか、あるいは一気にスクエア方向への動きになるかをみます。シカゴがロング再積み増しに転じたのは8月9日のネットショート25,000枚(終値135円05銭)でしたので、現在はスタート時点の終値以下になっています。また、ドルロング戦略に切り替えたのが、2021年3月16日週(終値109円00銭)ですので、約1年9ヶ月経過し、この間かなり回転を効かせていると思います。

押し目でドル買いしても余裕含みと思われますが、ネットポジションを傾ける期間は大方1年半〜2年のケースが多いので、ここで一度スクエアにしてもおかしくありません。長期戦略の維持か中断するか、年内までのネットポジションをウォッチしたいと思います。ユーロは前週とほぼ変わらないネットロングポジションをキープしています。先週締日終値が1.0330で、現在は1.0500越えているので、明日の締日ポジョションを見たいと思います。過去の流れではもう一段のユーロ高を見ていると思います。明日の締日でネット14万枚以上になっていれば良いのですが。

先週のシカゴは、ロング3,300枚増、ショート4,100枚増となり、ネットショート800枚増となりました。僅かとは言えショート増、また総枚数では7,400枚増ですので、ややNZドル先安で攻めています。当面は目安となる6,000枚以上に積むかをみます。下図のチャートを見ると、チャート内の黒のNZドル安トレンドラインが0.5870〜0.6590にあります。先々週に赤の抵抗線を引き、それ以前の2週の終値は0.6156〜57で止められていましたが、先週終値0.6198となり上抜けています。そして現在のスポット0.6430〜35は赤を完全に上抜けている水準となっており、黒のトレンドライン上限である0.6590方向を狙える位置にきています。その意味で、シカゴは売り上がっているのか注目します。

さて実際の相場は、先週「…10月13日底値からのNZドル高トレンドラインが0.6000〜0.6240にあり、昨日のNZドル売りで、このトレンドライン内に回帰しています。従い、目先のNZドルはやや弱い状態になっており、0.6130〜40、0.6090〜0.6100、0.6060の順にある下値模索になっています。NZドル高にはトレンドライン上限の0.6240を越えていくとことが必要になります」としましたが、下押しは0.6155までで、最初のサポート0.6130〜40手前で止まり、戻りは0.6240の抵抗線を越えて行きました。現在は0.6060〜0.6460のNZドル高トレンドライン内の上限近くにいて、このレンジ内の0.6320にサポートあり、このラインがレンジ間の上下を分けています。サポートとしては0.6410〜20、0.6380、0.6320の順にあります。上値は今年8月12日高値からの抵抗線が0.6470にあり、丁度トレンドライン上限と一致したところにあります。従い、日足で0.65を越えて終わると、一段高狙いに入れます。次は6月3日高値0.6577辺りが目安になります。(1NZドル=0.6431米ドル、12月5日14:00)

シカゴポジション(CME)363 2枚目の画像

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

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