米11月ISM製造業景況指数
(今回発表予想)2022年12月1日8時30分現在
本日24時、米国11月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分)が発表されます。これより前に発表されるPCEとPCEコアの数値次第では大きく荒れる可能性あります。
さて、前回10月はほぼ予想通りの50.2となり、好悪判断の50をかろうじて守りました。今回11月はついにその50を下回る予想となっています。既に11月の製造業PMI指数は47.6と50を切っているので、下落トレンドの相関を確かめる動きになります。製造業の改善はまだ先のことになりそうです。
今までは米金利先高傾向にこのISMは材料視されない状況でしたが、例えば今日のPCEコアが予想を下回り、このISMが50未満の結果になれば、米金利軟化材料になる可能性が非常に高くなっています。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
(青の矢印は今回予想値、青の横線は2018年時高値61.3、赤は50)
上図ではオレンジ色の11月PMIが47.6となり、今日の東京時間23時45分に改定値がでます。青のISMは丁度赤い線(50)の下に位置していますが、予想レンジの上限は50.8まであります。
下図はユーロドルの週足チャートです。今年2月7日週高値からの抵抗線A(=0.9750)は11月7日週に上抜けてユーロ堅調になっています。昨年5月31日週高値の抵抗線B(=1.0635)がいよいよ目の前に迫ってきています。この抵抗線は重要で、もし上抜けた場合はC(=1.0800)とD(=1.1160)方向が視野に入ります。月足では2017年3月と2020年3月の底値を結んだサポートが切れていましたが、現在は1.0900で抵抗線になっており、丁度CとD間にあります。従い、この1.0900を越えてくると、昨年5月から1年半に亘るユーロ安からの脱却になります。尚、長期では2008年のユーロ最高値からの抵抗線が1.1850にあるので、これを越えない限りは長期のユーロ高には入れませんが、そこまでの大相場となる端緒になるかもしれません。
逆に、もし今回Bの上値が維持されれば、一度下押し調整に入れる可能性が出てきます。その場合はE(=1.0100)と底値からのサポートF(=0.9900)が目安になります。
(12月1日11:00、1ユーロ=1.0430ドル)
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