オーストラリアドル週報(2022年11月第3週)

豪ドルは対米ドルで小反落、対円でもやや上値の重い展開となっています。

オーストラリアドル週報(2022年11月第3週)

豪ドル/円、上値の重い展開続く。中期トレンドは“強気”。

17日に発表されたオーストラリア10月の雇用統計は失業率3.4%と前月の3.5%から低下し約50年ぶりの低水準となりました。また、就業者数も+3.22万人と事前予想の+1.5万人を超える好数値となりましたが、為替相場に目立った反応はありませんでした。今週はFRBが利上げペースを緩めるとの観測に長期金利が低下し、ドルの上値が重いスタートとなりましたが、17日の海外市場でブラードセントルイス中銀総裁のタカ派的な発言を受けて米金利が上昇し、豪ドルは対米ドルで小反落、対円でもやや上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は週初につけた92.92を直近安値として上値トライの動きに転じましたが、94円台を維持出来ずに押し戻されており、また、10/13につけた90.85を直近安値とする短期的なサポートラインを若干下抜けた位置で推移しています。上値も切り下げていることや、今年1月につけた80.37と8月につけた90.52を結ぶ、中期的なサポートラインからも下抜けた位置で推移しており、下値リスクがやや高い状態が続いています。93.00-10に日足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯、92円を割り込んで終えた場合は90円方向への一段の下落リスクが生じます。

日足の上値抵抗は94.30-40,95.10-20,95.70-80に、下値抵抗は93.50-60,93.00-10,92.60-70,92.00-10にあります。日足が94.70超えで終えれば下値リスクがやや後退、95.70-80の抵抗を上抜けて終えれば“豪ドル強気”に変化します。21日、120日移動平均線は94.26と94.25に位置しており、上値を抑えた格好となっていますが現状は“ダマシ”の範囲内です。また、200日線は92.24に位置しており、中期トレンドをサポートとしています。

一方直近の週足は陰線引けとなり上値を切り下げる流れに変わりありませんが、92円台の下値抵抗も守っており、急落地合いにも繋がっていません。一方で、9月につけた98.60を基点として上値も切り下げており、95円台に乗せて越週するまでは下値リスクが軽減されません。週足の上値抵抗は94.50-60,95.20-30,95.70-80に、下値抵抗は93.00-10,92.10-20にあります。92円台を維持出来ずに越週した場合は長期的なサポートポイントである90円台をトライする動きが強まり易くなります。31週、62週移動平均線は93.53と88.74に位置しており、これらを守っていますが、週足の形状は改善しておらず下値リスクを残した状態です。

豪ドル/円、上値の重い展開続く。中期トレンドは“強気”。

11/17現在、31週移動平均線は93.53にあり若干上抜けているが、下値リスクを残した状態。62週線は88.74にあり中期トレンドをサポートしている。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る