NZ/円、上値余地が限られる可能性。中期は“強気”を維持。
今週はNZ独自の注目材料はなく、アメリカの金融政策を巡り、FRB理事や地区連銀総裁発言に揺れる展開となっています。NZドルは対米ドル、対円で堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は10/11につけた80.70を直近安値として下値を切り上げる流れから一時的に下抜けたものの、200日移動平均線を下抜けずに、11/11につけた83.86で底打ち、反転の流れに入っています。今週は上値トライの動きが先行していますが、9/12につけた87.87を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。この日足の上値抵抗は87.10-20にあります。一方下値は、84.60-70に日足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに84円台を維持出来ずに終えた場合は、日足、週足ともに形状が悪化して82円方向への新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は86.50-60,87.10-20に、下値抵抗は85.50-60,85.10-20,84.60-70にあります。21日、120日移動平均線は85.75と84.79に位置しており、これらを上抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。しかし、200日線は83.76に位置しており、下値抵抗として働いています。
一方直近の週足は、陰線引けとなりこの足が87.10-20の週足の上値抵抗にぶつかって押し戻されています。一方下値も、84.00-10の週足の抵抗を実体ベースで守っており、上値トライの可能性を残した状態です。今週は週初につけた84.73を週中安値として反転、上昇の流れに入っていますが、9月につけた87.87を直近高値とするレジスタンスラインの上値抵抗が87.10-20に、また、今年1月につけた75.24を基点とするサポートラインの上値抵抗も同レベルにあることから、これをしっかり上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難い状態です。週足ベースで見た上値抵抗は前述の87.10-20,88.00-10に、下値抵抗は84.60-70,84.00-10にあります。84円割れで越週した場合は82円方向への新たな下落リスクが生じます。この場合でも2020年3月につけた59.51を基点とする中・長期的なサポートラインを守っており、82円を割り込んで越週しない限り中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持します。31週、62週移動平均線は84.38と81.80にあり、中期トレンドをサポートしています。
11/17現在、31週移動平均線は84.38に、62週線は81.80にあり中期トレンドをサポート中。
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