ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、8.00-8.25の取引レンジ
〇週初買いが先行した後、米CPI後のドル円暴落で下落、一週間では行って来いに
〇今週は材料難でファンダメンタルズでの動きは期待薄
〇短期的には引き続き横方向のもみあい、先々週のレンジ7.96〜8.17中心の動きか
〇7.95レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「ファンダメンタルもテクニカルも材料が無いことから、大台をサポートとして8.00レベルをサポートに、8.25レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が8.00レベル、高値が8.25レベルと、予想レンジにピッタリ収まった一週間となりました。
先週のランドですが、週初は買いが先行し8.25レベルまで上昇、これはドルの動きとしてはドル円もドルランドも同じだったもの、ドルランドでのドル売りがやや強かったことによるものですが、特に材料があったわけではありません。結局売りが出てくる8.25〜8.30水準で反落し、週後半は米国CPIが弱かったことでドル円にストップが入り、円急騰相場になったことによる下げとなりました。この動きは週初とは逆の動きで一週間を振り返ると完全に行って来いの流れになっています。
今週のランド関連の材料としては南アの小売売上高程度で目立った材料はありません。買い材料としては米金利低下による新興国通貨への資金流入思惑がありますが、先週の動きを見ている限り、ドル買いポジションが膨らんでいたドル円の売りの方が強く、対円では打ち消してしまう流れです。売り材料としては古くからの材料ばかりで、弱い南ア経済や電力会社エスコムの問題、また対外的には中国のゼロコロナによる景気後退が悪材料となりますが、既に使い古された材料で、今週どうこうという話にはなりません。
今週もファンダメンタルな観点からは判断しにくいため、テクニカルな観点で見て行きます。まず、ドルランドの週足チャートをご覧ください。
見ていただくとわかる通りで年初来安値からのサポートラインとそれに平行に引いたラインとの上昇チャンネル内での動きを継続していて、現在はサポートラインに接する水準へと下げて来ています。このまま下抜けるとドル売り・ランド買いが加速しそうですし、逆に反発したら年初来高値を再トライするであろうチャートです。
次にランド円の週足チャートをご覧ください。
こちらは下降ウェッジのもみあいパターンで、上側のレジスタンスが低下してきていることで、今週は7.83〜8.23がレンジとなってきます。この対円チャートでは徐々に上値が重くなっていますので、ドルランドがチャンネルをどちらに動いたとしてもドル円の動きが相殺してランド円の水準には変化が起きにくいというイメージで良さそうです。
いつもの4時間足チャート上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
短期的には引き続き横方向のもみあいで、先々週のレンジ7.96〜8.17を中心レンジとする流れになって行きそうです。
今週は大台割れの動きを考え7.95レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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