ニュージーランド2022年第2四半期失業率の予想
NZの失業率が明日の早朝に発表されます。四半期毎の公表となっています。
NZの失業率関連指標
(11月1日8時30分現在予想)
(1)就業者数
(前期比ベース、黒い縦線より右は今回予想値、赤はゼロ)
前回2Qの就業者数は前期比・前年比共に予想を下回りました。今回3Qは前期比で+0.5%の伸び、前年比では僅か+0.3%の伸びに留まりますが、上図の〇印にある様に、2021年3Qは前期比+2.0%の大きな伸びとなったことによる反動です。2021年4Qは前期比+0.1%でしたので、次回の年率は上がると見られます。その意味で今回の前期比+0.5%は昨年4Q以降の低迷からやや脱する数値になっています。但し、下図(2)で見られるように、失業率の改善はかなりの水準まできているので、就業者数の大きな伸びは期待し難いと思われます。また、NZ中銀が四半期毎に公表している8月時点の2022年末雇用者の伸びは年率2.7%(5月時2.8%から下方修正)ですが、2022年は上半期でまだ1.0%強の伸びに留まっており、今回予想の+0.5%程度の結果がないと達成が厳しくなりそうです。
失業率(下図2)は青い線の4%を切ってから、改善度合いを早めていましたが、次第に横這いとなっています。今回予想は前期より改善する3.2%ですが、NZ中銀が四半期毎に公表している8月時点の2022年の9月末は3.3%、12月末は3.5%(5月時3.2%より下方修正)ですので、若干良い予想になっています。但し、中銀の予想通りなら、失業率の改善も止まり、今後も横這い傾向になると思われます。
(2)失業率
(黒い縦線より右は今回予想値、赤い線はNZ中銀の22年末予想3.3%)
NZドル米ドル相場についてはシカゴポジション358を御参照願います。
昨日の相場はNZドルが弱い状況でしたが、底値は0.5775迄で、最初のサポートで止まり、終値は0.5810サポートを維持できました。目先は戻り高を狙える状況ですが、0.5880の抵抗線は比較的強くなっています。下値は0.5780、0.5740〜50、0.5710〜20のサポートですが、最後が重要なポイントになっています。
(11月1日13:00、1NZドル=0.5848米ドル)
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