米10月ISM製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2022年11月1日8時30分現在予想
本日23時、米国10月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分)が発表されます。前回9月は予想を大きく下回る結果となりました。好悪判断の50をやや上回る水準まで下がっています。今回予想はまさしくその50丁度になっています。既発の10月PMI製造業景況指数は49.9と50を割っています。今日はこのISMより15分先行してPMIの改定値がでますが、仮に50を回復しても大きく改訂されない限り、製造業の下落トレンドを食い止めることは出来ません。下図を見てもまだ反発の兆しはなく、このまま先々も弱い状況が継続する可能性が高くなっています。明日(2日)に予定されているFOMCでの利上げ継続姿勢がどこまで続くのかを見極める時期にきている様です。
尚、先週3Q・GDP(前期比年率+2.6%)速報値の発表がありましたので、アトランタ連銀GDPナウは4Q・GDPの暫定値に移行しています。それによると10月28日現在では3.1%とかなりの伸びになっています。まだ10月分の発表数値は少ないので、この水準からどの様に変化していくのかを見たいと思います。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
(青の矢印は今回予想値、青の横線は2018年時高値61.3、赤は50)
上図ではオレンジ色の10月PMI(49.9)と青のISM予想の50が重なっています。ISMは丁度赤い線の50になっています。
下図はドル円の週足チャートです。昨年9月20日週底値からのサポートはA(=123円20銭)にありドル高トレンドを支えています。
今年3月7日週の底値からドルは急激に上昇し、そのサポートがB(=140円40銭)にあります。ここから平行に上げたC(=151円50銭)で中期ドル高トレンドを形成しています。3手前につけた高値(G=151円95銭)はCをヒゲだけ上抜けて実体は戻されました。しかも9連続陽線で止まり、3月7日週の9連続に並び下落しました。
そして今回の9週連続陽線のサポートD(=149円40銭)を下抜け、今週の抵抗線になっています。これを越えないとC方向へのトライは難しくなっています。
その後の新たなドル高攻めには、3月の9週連続後の高値越えEや、7月15日週の高値を越えたFを確認してからドルが一段高になっているので、今回もG越えの週足終値を確認してからの買い直しがリスクが少なくなりそうです。
今週は2日にFOMCが控えているので、金利高・ドル高になった場合の介入有無や、利上げペース減速議論が起きた場合に金利への波及が左右しそうです。
(11月1日10:15、1ドル=148円62銭)
オーダー/ポジション状況
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