米9月卸売物価指数(PPI)予想
本日(12日)、米国9月卸売物価指数(PPI)が公表されます。今回は9月消費者物価指数(CPI)が明日13日に発表されるので、PPIが先行となります。
前回8月のPPIは全体が7月よりやや下がり、コアは予想を上回りました。今回の9月予想では、全体・コア共にやや低下気味ですが、年率を見る限り高止まりの傾向となっています。通常はPPIがCPIよりも先行して上下し、その後CPIが追随するパターンですが、下図@を見てもPPIとCPIがまだ交差しておらず、現状ではCPIの大幅低下が見通し難くなっています。下図AではPPIを2ヶ月先行させていますが、このままですとCPIの軟化も緩やかな下落が予想されます。
FRBが9月にPCEの先行き見通しを公表しました。2022年末予想で、PCE全体の中間値は5.4%(6月時5.2%、レンジ5.0〜6.2%)、PCEコアの中間値は4.5%(6月時4.3%、レンジ4.3〜4.8%)になっています。ここ数ヶ月PPIの低下度合いが緩やかになっている現状では、CPIのコンスタントな下落を実感できる数値とは言えない感じです。
相場は先週末の雇用統計では概ね予想の範囲内でしたが、失業率の改善に反応して金利高となり、ドルが買われました。今回のPPIも予想レンジを越える結果になれば金利高への影響は避けられないと思いますが、もし予想通りとなった時に、金利と為替への影響を注目したいと思います。
尚、次回FOMCは11月2日の予定で、残り3週間のFedwatchの推移も見ておく必要がありそうです。昨日現在のFedwatchでは、2023年2月FOMCで、FFレート予想が4.25〜4.50%が13.3%、4.50〜4.75%が59.5%、4.75〜5.00%が26.9%になっています。また3月FOMCでは上限が5.0〜5.25%まで上がっています。
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米国の卸売物価指数全体(PPI:オレンジ)とCPI(青)の前年比ベース推移
@ CPIとPPIの同月推移
(オレンジの矢印は今回の予想値、赤はゼロ)
A CPIをPPIから2ヶ月ずらしたチャートにしています。
下図はユーロドルの日足チャートです。今年3月31日高値からの抵抗線A(=1.0060)があり、そこから平行に下した目安となる下値B(=0.9460)でユーロ安トレンドラインを形成しています。
直近は軽い抵抗線C(=0.9860)があり、これを越えると次はパリティが上値目途になります。下値は9月27日の終値D(=0.9594)が実体での底値、翌28日の底値0.9536が次の目途になります。もし新安値を更新していく様だとBが目安になります。上値はパリティ越えでAの抵抗線がありますが、仮に越えてもE(=1.0060)があるので、日足終値でこのE越えの確認後に、ユーロ戻り高トライになりそうです。
(10月12日10:50 1ユーロ=0.9686ドル)
オーダー/ポジション状況
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