豪ドル/円、短期は豪ドルやや強気。中期も“強気”。
8/29に発表された豪7月の小売売上高は前月比+1.3%と過去最高を記録し、また市場予想も大幅に上回りました。これを受けて豪ドルは買われる場面がありましたが、為替市場では先週末のジャクソンホールでの講演でパウエルFRB議長が、家計や企業の痛みを覚悟し、インフレ抑制をやり遂げるまで続けると言明したことから、利上げ幅縮小観測が後退し、週初からドル買いの動きが強まっています。豪ドルは対米ドルでは下落基調変わらずですが、対円では95円台を中心に堅調な展開となっています。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げて来た流れを維持しており、また、6月につけた96.88を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインからも若干上抜けた位置を保っており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。このまま95円台を維持して終えた場合は、来週も上値トライの動きが継続する可能性が高くなります。日足の上値抵抗は95.10-20,95.70-80,96.10-20に、下値抵抗は94.90-00,94.30-40,94.00-10にありますが、94.00以下で終えた場合は短期トレンドが変化して、下落余地が拡がり易くなります。21日移動平均線は94.44にあり、これを上抜けた位置をキープしており短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入っています。また、120日、200日線も93.02と88.85にあり、中期トレンドも“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は、実体の小さい陽線で続落を食い止めていますが、終値ベースでは95円台に乗せきれておらず、6/8につけた96.88を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインを実体ベースで上抜けきれておらず、新たな上昇トレンド入りを確認出来ない状態です。今週足が95円台に乗せて終えれば、下値リスクが後退して一段の上昇に繋がり易くなりますが、これを確認するまでは、下値リスクを残した状態です。また、94.50以下で越週した場合は週足の形状が悪化して下値リスク点灯、94.00以下で越週した場合は、短期トレンドが“弱気”に変化して92円方向への一段の下落に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は95.10-20,96.50-60に、下値抵抗は94.90-00,94.60-70,94.00-10にあります。31週、62週移動平均線は91.04と86.43にあり中期トレンドをサポート中です。
9/1現在、31週、62週移動平均線は91.04と86.43にあり中期トレンドをサポート中。
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