ドル円100円台半ば米利上げ見送りで
祝日に円高進行
東京祝日のアジア市場でドル円は100円台前半で横ばい推移しました。
日銀政策発表直後は円安に進んだドル円ですが、昨晩海外市場に入りマイナス金利深掘り等の追加緩和がなかったこと、長期金利のターゲット化の実現性に焦点があたり、101円割れさらに、未明にFOMCで利上げが見送られ、来年、再来年の金利見通しが引き下げられた流れでドル売り継続となりました。ドル円は一時100.10まで売り込まれています。
アジア時間に浅川財務官は進行中の円高に対し「投機的な動きが継続するなら必要な動きを取らざるを得ない」とけん制発言を行っています。
猫だまし長続きせず
黒田総裁の追加金融緩和先送り猫だまし戦術はあっさり見破られた形となりましたが、FRBが金利見通しを先行き大幅に引き下げたことから、米国株は大幅に上昇、アジア株もそれに追随しています。
うまく本邦の祝日にあたっているために日本株は本日の市場の洗礼を回避、ドル円も100円を前に一旦は反転、100円台の後半を回復しています。
明日の東京市場で株価がどのように反応するかに注目ですが、ここまでの円高の進行は明らかにマイナスでしょう。さらに、市場の性質から100.10まで迫った場合一度は100円割れをつけに行こうとする動きが出る可能性は高く。100円を割れると、ストップが発動する、アルゴリズム系が反応する等の動きも出そうで今晩から明日にかけてはやはり波乱含みです。
世界的株価上伸が救いか
今晩米国では新規失業保険申請数、中古住宅販売等の指標の発表がありますが、大イベントが決着し、金利の方向性が大きく転換した直後では反応も限定的かと思われます。
序盤の欧州株価指数は米株高を受けほぼ全面高となっています。
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