ランド円ショートコメント(22/7/19)

円相場が大きく円安に進んでいるのとほぼ同じペースでランド安も進んでいるということになります。

ランド円ショートコメント(22/7/19)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「下降平行チャンネルと水平線、3週前安値を参考に7.85レベルをサポートに、8.15レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.96レベル、高値が8.16レベルと、予想よりもさらに狭い値幅での取引に終始した一週間となりました。

先週のランドは対円では横方向のもみあいとなったいっぽうで対ドルでは17.303レベルのランド安値(ドル高値)をつけていて、2020年8月以来のランド安となっています。最大の理由は米国の利上げが加速するであろうことから新興国通貨売り(ドル買い)の動きが出ていること、世界的な景気後退リスクが資源国通貨であるランドに悪材料となる見方です。ただ、円相場が大きく円安に進んでいるのとほぼ同じペースでランド安も進んでいるということになります。

今週は南ア中銀の政策金利決定会合がありますが、コンセンサスは0.5%の利上げで4.75%から5.25%ですが、他の主要国同様に0.75%へと利上げ加速するという見方も一部にあり、そうした点では前日のCPI(前回6.5%、今回予想7.3%)がもし8%に乗せてくるようだと可能性があるというところでしょうか。そういう意味では20日のCPIのほうが注目度は高いと言えそうです。

そして政策金利が0.5%利上げであればこれまで同様に横ばい、0.75%となると一時的にランド買いという動きが予想されます。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

今回はレジスタンスラインが年初来高値からのライン、サポートは前回同様に5月安値も7.84レベルとなっています。この両ラインの間の中での値動きが当面は続くと見られますが、基本的には先週のレンジの上下に5銭程度幅を取るというところでしょう。

今週は7.90レベルをサポートに8.20レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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