NZ/円、短期は調整下げ局面。中・長期トレンドはNZ弱気
5日に発表されたニュージーランドの第2四半期GDPは前期比+0.9%と市場予想の+1.1%より低下しましたが、年率ベースでは3.6%となり引き続き経済が好調さを維持していることを印象付ける結果となりました。これを受けた為替市場では利食い先行の動きからNZが対ドル、対円でやや弱含みの展開となっています。
チャートを見ると、日足は8/17に付けた72.23を直近安値とする短期サポートラインを9/12の陰線が下抜けており、短期トレンドに変化が生じています。また、76.00-10にあった強い上値抵抗にもぶつかっており、これをしっかりと上抜けて来ない限り、下値リスクが軽減されません。現状は21日移動平均線が74.33にあり、これを挟んで推移していますが、73.50-70の下値抵抗を維持出来ずに終えた場合は一段の下落リスクに注意が必要となります。
一方直近の週足は小陰線で終えていますが、単体では下げ余力の強いものではないことや、下値を切り上げる流れを維持しており、上値トライの可能性を残した状態です。しかし、今週は、上抜けかけた中期的な抵抗ポイントまで押し戻されており、9月第1週の陽線がダマシであった可能性が生じています。また、2014年12月に付けた94.05を起点とする中・長期的な弱気の流れにも変化が認められないことから、今週の週足の終値次第では新たな下落リスクに注意が必要となります。31週移動平均線は74.53にあり、これを守りきるかどうかに注目しています。
73.50割れで越週した場合は再び中期トレンドラインの下に入り込んでしまうため一段の下落リスクが生じます。逆に76円超えで越週出来れば下値リスクが後退、中期トレンドも変化して押し目買いが進め易くなります。週足の上値抵抗は75.80-00に、下値抵抗は73.60-70にあります。31週移動平均線は74.53にあり、下抜けかけていますが、ダマシの範囲内です。しかし62週移動平均線は77.06にあり、長期トレンドは下値リスクがより高い状態に変わりありません。
NZ/円【週足】
(9/14現在31週移動平均線は74.53にありこれを挟んで推移中。62週線は77.06にあり中・長期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
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