豪ドル/円、短期は下値リスクを残した状態。中期は“強気”を維持。
5/27に発表された、豪4月小売売上高は、前月比+0.9%と市場予想通りでしたが、雇用、消費が堅調で国内経済が緩やかな拡大基調にあることや、物価上昇圧力が強い状態にあることから、追加利上げの可能性も意識されており、豪ドルは対米ドル、対円で買いが優勢となっています。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。この日足の下値抵抗は88.10-20にあります。また、5/12につけた87.31を基点とする短期的なサポートラインを守って下値を切り上げており、この短期的なサポートラインの下値抵抗は89.60-70にあります。一方で4/20につけた95.74を基点として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、日足、週足ともに形状が改善しておらず、下値リスクを残した状態です。91.10-20の抵抗を実体ベースで上抜けて終えれば下値リスクが若干後退しますが、92.30超えで終えるまでは、上値余地も拡がり難い状態です。
逆に、89円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、88円を割り込んで終えた場合は、短・中期トレンドが変化して85円方向への一段の下落リスクに注意が必要となります。日足の上値抵抗は90.60-70,91.10-20,92.20-30に、下値抵抗は89.60-70,89.00-10,88.10-20にあります。21日移動平均線は90.86に位置しており、この下に入り込んで下値リスク残した状態ですが、120日、200日線は86.57と84.77に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は、実体が小さく寄せ線に近い形の足で終えています。90円台に実体を戻しており、反発余地を探る動きに繋げていますが、上昇エネルギーの強いものではないことや、上値を切り下げる流れには変化が認められないことから、下値リスクを残した状態にあります。また、88円割れで越週した場合は、トレンドが変化して、下落幅拡大に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は90.60-70,91.10-20,92.20-30に、下値抵抗は89.00-10,88.00±10銭にあります。31週、62週移動平均線は85.70と84.20に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
5/26現在、31週、62週移動平均線は85.70と84.20にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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