豪ドル/円短期は上値トライの動き(2016年9月第二週)

オーストラリア経済は内需主導で好調さを維持しており、第二四半期GDPも年率ベース+3.3%と高い伸びを示しています。

豪ドル/円短期は上値トライの動き(2016年9月第二週)

豪ドル/円、短期は上値トライの動き、中期トレンドは豪ドル弱気の流れ

オーストラリア経済は内需主導で好調さを維持

オーストラリア経済は内需主導で好調さを維持しており、第二四半期GDPも年率ベース+3.3%と高い伸びを示しています。一方で8日に発表された貿易収支は予想比やや良かったものの赤字幅が拡大傾向にあり、内需の強さを背景に輸入が増加傾向にある一方で、輸出が減少傾向にあり、対米ドルでの豪ドル高基調が影響している可能性があります。また、先進国と同様に低いインフレ率やサービス業と製造業との業況感格差の広がりは懸念材料となっています。オーストラリア中銀は8月に政策金利を0.25%引き下げ、1.5%としましたが、今後はこの効果を見極めるため暫く金利を据え置くとの見方が多くなっています。

短期トレンドの変化は認められず上値トライの可能性を残す

チャートを見ると、豪ドル/円相場は9/7の日足が8/24の76.11を起点として下値を切り上げて来た流れから若干下抜けた位置で終えており、日足の形状が悪化し始めています。短期トレンドの変化は認められず上値トライの可能性を残していますが、77円台を維持出来ない場合は短期トレンドの変化に要注意。日足の上値抵抗は78.60-70に、下値抵抗は77.50-60、76.10-20にあります。21日移動平均線は77.41にあり短期トレンドをサポートしていますが、120日、200日線は79.68と81.55にあり、中期トレンドは引き続き豪ドルの下値リスクがより高い状態です。

中・長期トレンドは豪ドル弱気

一方直近の週足は、2週連続陽線引けとなり上値余地を探る動きに繋げていますが、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この週足ベースで見た強い上値抵抗は83円台前半にあります。一方で、現状は6/24に付けた72.53を起点として下値を切り上げており、短期トレンドは豪ドルの上値余地を探る動きが継続中です。この週足の下値抵抗は77.50-60にあり、77円割れの越週とならない限り、下値余地もまだ拡がり難い状態です。31週、62週移動平均線は80.10と83.59にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。

             豪ドル/円【週足】

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