NZ/円、短期は強気を維持(2016年9月第二週)

ニュージーランド経済は引き続き好調さを維持しており、第二四半期GDPも年率2.8%成長と高い伸びを示しています。

NZ/円、短期は強気を維持(2016年9月第二週)

NZ/円、短期は強気を維持。中・長期トレンドはNZ弱気。

今後の利下げ余地は限られる

ニュージーランド経済は引き続き好調さを維持しており、第二四半期GDPも年率2.8%成長と高い伸びを示しています。NZ中銀はこれまでNZ高による貿易取引への悪影響や輸入価格の下落による物価の押し下げ圧力に警戒して、金融緩和気味の政策を続けて来ましたが、先進国に比べても高い成長率を維持していることから、今後の利下げ余地も限られる可能性が高く、これを映して為替市場でもNZ買い動意が強くなっています。対ドルでは年初から下値を切り上げる流れが継続中ですが、対円では上値を切り下げる流れに大きな変化が認められず76円台が壁となる可能性にも注意する必要がありそうです。

短期トレンドはNZ強気の流れを維持

チャートを見ると、日足は8/17に付けた72.23を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドはNZ強気の流れを維持していますが、76.00-10に強い上値抵抗があることや、200日移動平均線が75.85近辺に位置しており、これまでもこれを上抜け切れずに反落してきたことから、76円台で越月しない限り下値リスクにも警戒が必要です。また、日足の実体ベースで74.40-50の抵抗を守りきれずに終えた場合や、74円割れを見た場合は短期トレンドの変化に要注意。21日移動平均線は73.91にあり、短期トレンドをサポートしています。

長期トレンドは下値リスクを残した状態

一方直近の週足を見ると、高値圏で引ける陽線引けとなり、この足が、2015年9月に付けた92.41を戻り高値として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けた位置で終えており、上値余地が拡がる可能性が点灯していますが、一方で、2014年12月に付けた94.05を起点とする中・長期的なレジスタンスラインを上抜けておらず、この上昇が“ダマシ”となる可能性にも注意が必要です。この短期的な週足の下値抵抗は74.50-60、73.60-70にありますが、これらを守りきれずに越週した場合は、再び下値リスクが高くなります。逆に、76.50超えで越週した場合は、中期トレンドが強きに変化して一段のNZ上昇に繋がり易くなります。31週移動平均線は74.57にあり、若干上抜けていますが、ダマシの範囲内に、62週移動平均線は77.20にあり、長期トレンドは下値リスクを残した状態にあります。

             NZ/円【週足】

             NZ/円【週足】

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