米3月雇用統計の予想
本日は3月の米雇用統計関連数値及びISM製造業景況指数が発表されます。失業率関連で前回2月数値は、@失業率が改善傾向続き、A非農業部門雇用者数は予想レンジ上限に近い好数値、B平均時給は予想を大きく下回り、伸びゼロの結果になりました。ドル円相場は発表前に115円40銭付近でしたが、2時間後には114円65銭まで売られました。相場の材料としてはBになりました。昨年後半から今年に入って、Aは乱高下しており、最近は相場の材料から外れかけています。毎月大きく上方・下方に修正されており、今回も同じ傾向を辿りそうです。むしろ個人消費に繋がる平均時給が重要になりそうです。
3月予想のB平均時給は0.4%になっており、前月の伸びゼロに対してはあまり良くないですが、コロナ前の過去は+0.2〜0.3%(年率で2〜3%前後:下表(1)ご参照)の伸びでしたので、その意味では良い数値を保っていると思います。@の失業率はFRBの2022年末予想は3.5%ですので、その線に沿って改善が続いています。Aの非農業部門雇用者数は水曜日発表のADP社が予想45万人に対して45.5万人となり、前月の小幅上方修正も加味すると、予想を上回りました。今回のNFPもレンジ上下限を越える数値になった場合は要注意になりそうです。但し、下図(2)みると最近改善度合いが下がっています。
今回予想
(4月1日8時現在)
(1)平均時給(年率)
青の矢印は今回予想値
(2)NFPとADPの1年間推移の比較
上図はコロナ発生以降の期間で、発表された当月から1年間遡っての年間数値の比較です。例えば今回3月では2021年4月〜2022年3月、2月分は2021年3月〜2022年2月のそれぞれ1年間の集計です。これを見ても概ねNFP>ADPになっています。但し、やや伸び幅が下がり(青の矢印)、雇用改善が緩やかになっています。
下図はユーロドル円の週足チャートです。流れはユーロ安トレンドが変わっていません。短期的には戻り高狙いになっています。
2021年6月初旬高値からの抵抗線A(=1.1360)とそこから平行に下したB(=1.0800)と更にヒゲまで伸ばしたC(=1.0740)でユーロ安になっています。現在は4手前の底値から立ち上がり、D(=1.1180)〜E(=1.1240)ゾーンの抵抗線をこなせるかになっています。もしEを越えればAまでの戻りが期待できます。但し、昨日までの週足がDをこなせる勢いが少なくなっています。もし万一、Aを越えればF(=1.2070)方向への上値トライになります。
(2022年4月1日7:50、1ユーロ=1.1075ドル)
オーダー/ポジション状況
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