2月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、2月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。前回1月は予想外のマイナスになりました。相場は114円60銭付近で推移していましたが、ドルは114円45銭付近までしか売られず、114円61銭で引けました。その前週発表の12月小売売上高も予想外のマイナスになりましたが、ドルは一時的に売られても引けでは戻しているので、経済鈍化は一過性であるとの見方になっています。
今回のNYの予想数値もあまり良くなく、下図を見ても昨年の流れからは下降の一途を辿っています。しかしながら、明日16日には注目の1月小売売上高や鉱工業生産指数の発表が控えているので、仮に今日の数値が悪くてもドル売りはあまり出ない可能性があります。また、今日は卸売物価指数(予想値は下表ご参照願います)の発表も控えています。内容は年率ベースで見ると、やや前月より低下する見込みになっていますが、もし前回数値超えになれば金利高になりそうです。ご参考までに、アトランタ連銀GDPナウは2022年第1四半期GDPが前期比年率+0.7%(2月9日現在)で、まだ2022年の数値が出始めたばかりですが、非常に冴えない数値になっています。
(今回発表予想)2022年2月15日9時00分現在予想
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
青の矢印は今回予想
赤はゼロ
緑は過去の移動平均線高値で24付近
上図@ではオレンジの移動平均線がCovid-19前の過去最高である緑のラインを大きく割っています。下図AのISM製造業との比較では、〇印にあるようにNY>ISMになると時間経過で、いずれ双方が下がるパターンになっていますが、既にNYはかなり下がっており、この傾向をベースにISMも下がっていくのかが注目されます。
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は2月予想値を加味した移動平均線)
米1月卸売物価指数の予想
(2022年2月15日9時00分現在予想)
下図はドル円の日足チャートです。10月初旬底値からのサポートラインA(=114円20銭)と平行に上げたB(=117円60銭)でドル高トレンドを形成しています。先週C(=116円35銭)でダブルトップ付けてので、次回抜けばドルは一段高トライになります。その場合はBが目途になりそうです。一方で、もし3回目トライでも抜けないと、暫くはCが天井になります。短期的にはサポートD(=115円00銭)とE(=116円70銭)でドル高を形成しているので、Cを抜いた場合の最初の抵抗線になりそうです。一方で、Dを切ると、Aまでの下押し先行になりそうです。
(2022年2月15日13:25、1ドル=115円39銭)
オーダー/ポジション状況
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