ニュージーランドドル週報(2022年2月第2週)

今週はNZ独自の材料はなく、欧米の利上げ観測の高まりに一喜一憂する展開となっています。

ニュージーランドドル週報(2022年2月第2週)

NZ/円、上値余地を探る動き。“NZ弱気”の流れは変わらず。

今週はNZ独自の材料はなく、欧米の利上げ観測の高まりに一喜一憂する展開となっていますが、インフレ懸念の高まりに市場金利が上昇傾向にある中でも株式市場は堅調に推移しており、リスク回避的な動きは後退しています。円がファンダメンタルズ格差や金融政策の違いにより独歩安となる中、NZドルは対米ドル、対円で堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を直近安値として下値を切り上げる流れにありますが、上値を切り下げる流れからも上抜けておらず、トレンドの変化は確認できません。77.50超えで終えれば日足の形状が改善して下値リスクが後退しますが、78円台に乗せて終えるまでは下値リスクを残します。また、76円台を再び割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯します。日足の上値抵抗は77.40-50,77.70-80,78.10-20に、下値抵抗は76.80-90、76.50-60,76.10-20にあります。21日移動平均線は76.78にあり、これを上抜けて来ましたが“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は、78.30と78.04に位置しており、これらを上抜けておらず、短期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。

一方直近の週足は、陽線で切り返して続落を食い止めています。今週は上値トライの動きが先行しており、続伸して越週する可能性が高くなっています。先週の上値抵抗ポイントであった76.60-70を上抜けており、下値リスクが若干後退していますが、78円台で越週するまでは下値リスクを残した状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、77.30-40,77.90-00に、下値抵抗は、76.60-70,76.00-10にあります。31週、62週移動平均線は77.86と77.35に位置しており、これらを下抜けた位置で推移しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。

NZドル/円【週足】

NZドル/円【週足】

2/9現在、31週、62週移動平均線は77.86と77.35にあり中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりない。

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