EUの英国離脱への対応(2016年8月31日)

欧州連合(EU)の英国離脱(ブレグジット)への対応に注目です。

EUの英国離脱への対応(2016年8月31日)

ユーロドル:8月31日のファンダメンタル分析

欧州連合(EU)の英国離脱(ブレグジット)への対応に注目

ドイツのガブリエル経済相が28日、欧州連合(EU)が英国の離脱(ブレグジット)への対応を誤り、他のEU加盟国も英国の後を追うような事態になれば、欧州は壊滅へ向かうだろうと述べました。
ガブリエル経済相は、ドイツ中道左派の社会民主党(SPD)の党首で、メルケル首相率いる中道右派キリスト教民主同盟(CDU)と連立を組んでいます。
ガブリエル経済相はまた、
「ブレグジットは良くない事だが、一部の人たちが恐れているほどの経済的な打撃にはならない。それよりも心理的な側面の方が大きく、政治的には大問題だ」、
「欧州は不安定な大陸と位置づけられている」
「間違ったやり方でブレグジットを成立させてしまえば、大変に面倒なことになる。英国が、欧州から、良いところ取りをして、何の責任も果たさないということになるのを許してはならない」
とも述べました。

英国が6月23日の国民投票でEU離脱を決めて以来、市場はドイツの動向に注目しています。
何故ならば、EUに残る27カ国が、今回のEUにおける危機を回避するための道筋を示すのはドイツだ、とされているからです。
メルケル独首相は
「国民投票の結果、英国がEU離脱を決めたことは、大きな影響を及ぼすとの見方でEU内では一致している」が、
「急いで動くより、我々27カ国が何を改善できるか考えるべきだ」
「残った加盟国はお互いの主張に慎重に耳を傾け、政策的な決断を急いではならない」
「お互いに耳を傾けなければ、たくさんの過ちを犯すことになる」
と述べました。

そんな中EUは、6日に欧州首脳会議を開催します。
この首脳会議では、英国のEU離脱で打撃を受けた欧州景気のてこ入れを目指し、メルケル首相は過去1週間、欧州各国の首脳らと事前調整の会談を行っています。
EU加盟国はかねてより、英国がEUとの関係において、英国が必要とする部分だけは使える関係を選択することを拒んでいます。

ユーロドル:8月31日のテクニカル分析

30日は続落して安値更新なので、まだ安値を形成中と見ます。
本日31日の戻り抵抗は上昇中の5日線の1.1186までとし、その後は反落警戒と見ます。
但し、5日線の1.1186を上抜いて、維持し始める場合には強気上昇入りとして次の高値形成期への上昇を想定します。その場合の上値目途は、下降中の日足の一目均衡表の転換線1.1262を試す流れでしょう。

今日のレンジは、1.1100~1.1200

ユーロドルは徐々に1.12台の上値が重くなりつつあり、方向感のない中を、少しづつ軟化していて、1.11台半ばで
横ばい推移です。英EU離脱問題から、欧州経済全般への悪影響が出始めていて、引き続き戻り売り優先には変化
はないと想定します。

テクニカルには、日足の一目均衡表の雲の下限の1.1132水準が支持線となっています。
日足の一目均衡表の転換線や基準線、21日線などの向きからはトレンドは読めません。
ただ、7月27日以降の上昇トレンドラインを下回っていることから、戻り待ちの売りと見ます。
転換線1.1262が上値目途。
日足終値が7〜8月の上昇の半値押しの1.1159を下回り、61.8%押しの1.1110が次のターゲットでしょう。
上値目途は、欧州時間高値の1.1177が目先の抵抗。
下値目途は、NY時間安値の1.1133が目先の支持。
と見ます。

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