A$シカゴポジション
主要通貨ポジション(単位:枚) (2016年8月23日現在の数値)
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり)
豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ筋は豪ドルのロングポジションを1,500枚強積み上げ、先週に引き続き4万枚を越えて終わりました。しかしながら、対米ドル相場は再度0.7750米ドルの高値トライ後に止められ反落しています。豪ドル下落の直接要因は金曜日FRBイエレン議長講演での利上げ正当化発言ですが、ポジションが4万枚以上も積み上がっていたこともその要因の1つに挙げられると思います。やはりポジション調整の判断材料の1つとして、シカゴ筋の4万枚越えは基準になりそうです。4万枚越えた場合にはポジションの一部を利確するなどして、軽くする動きが必要になりそうです。
さて、豪ドル/米ドル相場は引き続き0.7480〜0.7800米ドルレンジで推移する右肩上がりのトレンドは変わりません。とはいえ、金曜日のドル全面高で0.7510〜20のサポートまで下がっています。この0.7510サポートを下に切ってしまうと、一段の下押しになります。最初に上記レンジ下限0.7480まで余地ができます。レンジ下限切った場合は0.7420、0.7370の順にサポートあります。今週の米雇用統計は米利上げの判断材料として焦点が当たっていますので、豪ドルも下値リスクが高くなっています。シカゴポジションもまだ豪ドルロングに傾いているので要注意です。上値は0.7610を回復すれば、今回の下げも一段落になります。(1豪ドル=0.7550米ドル、8月29日14時00分現在)
(ご参考)これまでの38回掲載分をチャートにしたものです。棒グラフはネットポジション(左目盛)、折れ線は締日のNY終値(右目盛)です。
オーダー/ポジション状況
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