豪ドル/円、短・中期トレンドともに豪ドル弱気
豪ドル安/円高基調に変化無し
オーストラリア経済は好調さを維持していますが、7月に0.7756と年初来高値(4月0.7835)に迫る豪ドル高水準にあることやインフレ率が低い水準に留まっていることから、豪州中銀は緩和的な金融政策を崩していません。一方で、対円では上値を切り下げる流れに変わりなく、豪ドル安/円高基調に変化が見られません。
チャートを見ると、日足は7/15に付けた81.51を直近高値として上値を切り下げる流れに変化が認められませんが、76.00-10に強い下値抵抗があり、直近の日足がこの抵抗を守って小反発に転じています。日足の上値抵抗が77.20-40近辺にありますが、これを上抜けて来れば若干下値リスクが軽減されます。しかし、この場合でも4/26に付けた86.31を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が80.20-30近辺に位置していることから、80.50超えで終えない限り、下値リスクを残すことになります。日足の上値抵抗は77.20-40に、下値抵抗は76.00-10にあります。21日移動平均線は77.41にあり、短期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
週足は反発に転じる可能性も
一方週足は、5週連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れが継続中ですが、週足ベースで見た強い下値抵抗が76.00-10にあり、これを守っていることや、直近の陰線が下げ余力の強いものではないので、強い下値抵抗を攻めきれずに反発に転ずる可能性を残しています。しかし、中期トレンドは2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの下で推移しており、この上値抵抗が84.00-10近辺に位置していること、6月の96.20を起点とするトレンドラインの上値抵抗が82円台半ばに位置していることから82〜84円が中・長期的な上値抵抗として働く可能性が高い状態にあります。また、75円台を維持出来ずに越週した場合や、値動きの中で74円割れを見た場合は、新たな下落トレンド入りの可能性が高くなり、72円前後にある長期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は78.30-40に、下値抵抗は75.00-10にあります。31週、62週移動平均線はそれぞれ80.46と84.07にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】
(8/24現在31週移動平均線は80.46に、62週線も84.07にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)
オーダー/ポジション状況
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