N$下値リスクがより高い(2016年8月第四週)

ニュージーランド経済は緩やかな拡大基調を維持していますが

N$下値リスクがより高い(2016年8月第四週)

N$下値リスクがより高い

ニュージーランド経済は緩やかな拡大基調を維持していますが、本年1月以来黒字基調にあった貿易収支が7月には赤字に転落しています。NZ高による輸出の減少と輸入の増加が影響したと見られますが、内需がしっかりとしていることから、NZ高の影響は軽微に留まっていると見られます。NZ中銀は景気への配慮から先手をうって政策金利を0.25%引き下げ、2%としましたが、対米ドルではNZドルの上昇基調に大きな変化が認められません。NZ/円については、円高の流れがより強く、円高/NZ安基調が継続中です。

チャートを見ると、日足は72〜73円台での狭いレンジ内での揉み合いとなっています。6/24に付けた69.33を直近安値として下値を切り上げる流れを守っていますが、上値も重く、72.50割れで終えた場合は日足の形状が悪化して新たな下値リスクが点灯します。現状は7/12に付けた76.85を戻り高値として上値を切り下げる流れから若干上抜けかけていますが、週足の形状が改善しておらず、ダマシとなる可能性があります。日足の上値抵抗は73.80-00に、下値抵抗は72.80-00にあります。74円超えに値を戻した場合は下値リスクが若干軽減されますが、76円超えに日足の実体を戻さない限り、強き転換しません。21日移動平均線は73.18にあり、若干上抜けていますがダマシの範囲内です。

一方週足は値幅の小さい足で終え、上値を切り下げる流れから抜け出せない状態に変わりありません。現状は週足ベースで見た強い下値抵抗が72.00-10近辺にありこれを守って推移していますが、2015年4月に付けた92.41を起点とする中期的なレジスタンスラインの上値抵抗が74.60-70に位置しており、75円超えで越週しない限り下値リスクは軽減されません。31週、62週移動平均線は74.70と77.44にあり、中・長期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
また、7月足の終値が74.50割れで越月したことにより、2009年2月に付けた大底44.25を起点とする月足のサポートラインを下抜けて越月しており、長期トレンドもNZ弱気の流れに変化しています。今後の戻り局面でも75円台が大きな壁となりそうです。

             NZ/円【週足】

             NZ/円【週足】

(8/24現在31週移動平均線は74.70に、62週線は77.44にあり中・長期トレンドはNZ弱気の流れにある。)

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