米12月小売売上高の予想
本日12月小売売上高が発表されます。この後に12月鉱工業生産指数や同設備稼働率などの発表が予定されています。
その小売売上高ですが、今回予想通りの結果になると、ここ2ヶ月は伸びに陰りがでてきています。クリスマス商戦が従前の予想ほど活況ではなかったのかもしれません。下図を見ると、これまで財政支援を中心としたコロナ対策で過去のトレンドを大きく凌駕する勢いでしたが、最近は横這い傾向になっています。今後も大幅な伸びからの調整継続になるか、時間経過で再度騰勢を取り戻すのか2022年第1四半期の数値が重要になりそうです。尚、今回予想値は全体で最大▼2.0%の下落を予想しているエコノミストもいますが、大方は0.0%を挟んだ予想となっています。除く自動車でマイナス数値になると、金利に影響が出そうです。
(今回予想2022年1月14日9時00分現在)
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準、
黒い線は上昇トレンドライン)
今回12月分は全体で▼0.1%、除く自動車で+0.1%の予想で、消費横這い予想になっています。昨年は供給チェーン混乱による仕入れ懸念から、11月のブラックフライデー前から年末商戦を前倒したとの見方もあり、12月のクリスマスは息切れした形になっています。
尚、アトランタ連銀GDPナウは2021年第4四半期で、前期比年率+6.8%(1月10日現在)になっており、前回11月小売売上高のコメント時点では同+8.7%(12月9日現在)でしたので、この1ヶ月の数値はあまり芳しいものではなかった様です。
また、前回11月の数値は予想を下回り、相場はややドルが売られましたが、その後のFOMCでテーパリング加速と2022年中の利上げ3回予想でドルは買われました。年始に116円35銭の高値を付けてから昨日は114円まで売られています。ドルの地合いが急速に悪くなっているので、今日は小売売上高の数値が悪く10年債金利が軟化した場合のプラスアクションを見たいと思います。
下図はドル円の週足チャートです。日足では今週水曜日の米消費者物価指数時に添付した114円40銭サポートが切れ、次は113円70銭がポイントになっています。週足では昨年1月底値から上げたサポートA(=112円10銭)とそこから平行に上げたB(=117円10銭)及びC(=118円40銭)でドル高トレンドを形成しています。このトレンド内のサポートD(=114円10銭)が今週切れかかっています。今日の終値で114円未満の場合は下抜きになります。この場合はドル一段上げのサポートE(=112円70銭)とAが下値目途になります。逆に今日Dを守り切れば、来週以降のドル上げの流れが継続します。数値が悪かった場合に米金利が軟化して株が買い戻されるのか、あるいはファンダメンタルズ悪化でドル売りになるかを見たいと思います。
(2022年1月14日10:20、1ドル=114円01銭)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集部N
2022.01.14
ドル円113円台後半、日経平均大幅下落でリスク回避の円買い進む (1/14午前)
14日午前の東京市場でドル円は113円台後半でじり安の動き。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。